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2016年03月02日01:36

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バック・アップ・ママ

ベッキーの件といい、自民党「育休」議員の件といい、ここのところの不倫に対する風当りの強さは、社会がどんどん「潔癖化」していることの表れではないかという気がして、何とも憂鬱な気分になるのだけれど、こういうのは少数派なのかな?

以前、石田純一が「不倫は文化だ」と発言して、それはそれで叩かれたけれど、あの頃はまだそう開き直れる余裕があったのかな、とも思う。
この「潔癖化」の先にあるものは、「免疫不全」ではないかという不安は、どうにも拭い去れない。
そんな時は、ブルースを聴くに限る。
特におすすめなのが、バディ・ガイの最新作。
その中に「バック・アップ・ママ」という曲がある。

俺はそいつを愛の保険って呼んでいる
そいつがあればもしものときも安心
恋人を他の男に奪われても大丈夫
なぜって 俺には まさかのときのための女がいる
そいつは町外れで暮らしている
本命の恋人が近くにいない
そんなときのための二番目の恋人がいる

……素晴らしいほどに身も蓋もない、まさにブルースならではの歌詞ではないかな、と。
ロックだと、理想主義的なところがあるから、なかなかここまであけすけには歌えない気がする。

立川談志は、落語とは人間の「業」を肯定することだ、といったらしいが、それはブルースにも当てはまるように思う。
そういうわけで、ブルースと落語が、日本社会の「潔癖症」を治すには有効かもしれない、と思う次第です。




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