mixiユーザー(id:10719871)

2016年02月17日01:35

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セッション

映画「セッション」を観て、アメリカの音楽文化の底知れなさみたいなものを思い知らされた。
日本ではこういう映画、絶対できないだろうなあ、と。
とにかく演奏シーンが圧巻。
ドラマとして喰い足りない感じがありつつも、余計なドラマなどいらないと思わせるくらいに演奏シーンが突出している。
単にテクニックがすごいというだけにとどまらず、そこに主人公の感情の爆発がダイレクトに表現されているから、観ていて本当、熱くなる。
「本物」の音楽の凄みをそこに感じる。

有名音楽院でジャズ・ドラマーを志す主人公が、学院の名うての教師のスパルタ教育(?)で鍛えられ、成長していく――というストーリーなのだが、こうしたパターンにありがちな「師弟愛」のドラマになっていないところがいい。
最終的にはもうエゴとエゴのぶつかり合いみたいな感じで、正直ちょっと引く感じもあるのだけれど、それでもこの方が人間らしくてリアルだな、と思う。

笑ったのは、校内にあった落書き(?)に「無能なやつはロックをやれ」とあったこと。
ジャズをやる人たちにとって、ロックってそういうものなのかもしれない(?)
でも、ロックだと、こういう映画は成立しづらいよな、きっと。




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