Ｊポップ誕生の年

ＮＨＫの「亀田音楽専門学校」で、Ｊポップの誕生は１９８８年と定義づけていた。
この年、Ｊ−ＷＡＶＥが開局して、その企画会議で邦楽の新しい呼称として発案された、らしい（？）
自分の記憶だと、Ｊリーグのスタートと同時期だったような気もするのだけれど、まあ、この際それは置いておいて、この８８年説には、それを裏付ける興味深いデータがある。

１９８１年から１９８７年までの年間１位のシングルは、皆マイナー・キーの曲で、１９８８年から１９９０年までがメジャー・キーの曲ばかりになるのだ。
１９８８年が光ゲンジの「パラダイス銀河」、８９年がプリプリの「ダイヤモンズ」、９０年が「踊るポンポコリン」――こう示されると、確かにここには大きな転換点があるとしか思えない。
すなわち、昭和歌謡から平成Ｊポップへ。

自分の場合、世代的にどうしても昭和歌謡の方が思い入れが強く、Ｊポップにはちょっと距離を置いている感じがあるのだけれど、基本マイナー体質の自分には、メジャー・キー主体のＪポップにやっぱり馴染めるわけもないよなあ、と改めてしみじみと実感してしまった次第です。