デヴィッド・ボウイの突然の訃報は、ショックだった。
そんなに熱心なファンというわけじゃないけど、なのにけっこう動揺している自分がいて、とりあえず家にあるアルバムを毎日聴いて感慨に耽っていた。
ボウイは、ロックスターの虚構性をリアルに表現したアーティストだったと思う。
虚構であるが故に、それはイマジネーションの可能性を広げ、退屈な現実を相対化する。
虚構=非日常のリアルが、現実を超え得ることもあるのだ、と。
だからボウイは何度も「変身」して虚構=ロックスターの可能性を追求し続けた。
遺作となったアルバムのタイトルが「ブラックスター」というのは、何だかとても示唆的だ。
そして今日になってようやく最新シングルのPVを観た。
素晴らしい曲だと思う。
「I'LL BE FREE」という歌詞が何度か聴こえてきて、何かもうそれだけで胸がいっぱいになる。
ボウイは、最後の最後までロックスターであり続けた。
本当に偉大なアーティストだったと思う。
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