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2016年01月10日11:45

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今日の花に水をあげなさい

☆必要としている人に この言葉が届きますように☆


【著者は語る】『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』 順天堂大学医学部教授・樋野興夫氏
Sankei Biz 2015.9.12 05:00 
 ■心を軽くする「琴線に触れる言葉」
 がんや余命の宣告は、多くの人に自らの「死」を意識させ、不安や恐怖が患者さんを襲います。生きる希望を失ったり、人生の目的がわからなくなったり、今までの自分を否定してしまったり。約3割の人に鬱的な症状が出てきます。鬱といっても鬱病ではないので薬を飲んでも効果がなかなか出ません。
 励ましや応援の言葉も一時的なものにすぎません。励まされた直後は心が前向きでも、自宅で一人になるとまた不安や恐怖に襲われます。こうした患者さんの精神的ケアまで手が回らないのが、今の医療の現実です。
 私は患者と現代医療の隙間を埋めるべく、2008年に「がん哲学外来」を開設しました。そこでは医療行為も薬の投薬も行いません。私と患者さんが1対1で向き合い、お茶とお菓子を囲んでゆったりした空気の中、対話を行います。患者さん一人一人にあった「言葉の処方箋」を贈るのです。暗記しやすく、一人になったときに頭の中で繰り返しつぶやける言葉があるだけで、心は軽くなります。
 がん哲学外来に来られる患者さんは、一様に来る前より元気になって帰っていきます。お金がかからず、副作用ゼロの処方箋です。本書は私が普段、「がん哲学外来」で処方している言葉を、病気に苦しむ患者さんはもちろん、人間関係や仕事のことで悩んでいる人にも効くようにまとめたものです。例えば自分の人生失敗だらけで、生きていく気力が沸かないという人には、「人生に期待してはいけない。人生から期待されていると思いなさい」と言います。
 また、寝たきりの患者さんには「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」という言葉を贈りました。大事なのはその人の琴線に触れる言葉を見つけることです。
 本書の中には48の言葉の処方箋が入っています。
その中で一つでも、読者の心に刺さるものがあればと思っています。(1188円 幻冬舎)
          *   *
【プロフィル】樋野興夫
 ひの・おきお 1954年、島根県生まれ。医学博士。順天堂大学医学部、病理・腫瘍学教授。がん哲学外来理事長。2008年「がん哲学外来」を開設し、がんで不安を抱えた患者と家族を対話を通して支援する予約制・無料の個人面談を行う。肝がん、腎がん研究の功績により日本癌学会奨励賞、高松宮妃癌研究基金学術賞を受賞。著書に『いい覚悟で生きる』。  ◎上記事は[Sankei Biz]からの転載・引用です
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