自分のためだけの覚書2

現在日本は景気が悪い。そういってドル換算したGDPを述べる社会学者がいる。それ以外のGDPデータは改善しているのに。

しかし、今の日本の景気の悪さは、みんなが望んでいたことではないのか。

社会に縛られたくない。経済よりも、お金よりも大事なものがある。心の時代だと、70年代から言い続けてきたではないか。

会社人間になりたくないと言ったではないか。

歯車になりたくないと言ったではないか。

自由になりたいと言ったではないか。

江戸時代の、その日暮らしの気ままな生活に憧れたのではなかったか。

明治、大正、昭和の、モーレツ社員の時代を否定したのは、我々日本人だ。日本人が日本人を否定したのだ。その結果が今の停滞だ。

何を悲しむ。もっと喜べ。

金で買えない価値が見つかったか？
自由になれたか？
心は満たされているか？
満たされているのだろう？40年以上かけて望んできたことが実ってきているのだから。

こんなことは望んでいなかった？
こうなるとは思っていなかった？

お金はあったまま、楽な仕事をして、無責任で、毎日遊んで、健康で、不安なく、問題なく、苦労なく、ストレスフリーで、生きがいを感じながら、家庭を持ち、趣味に生き、ボケずに死にたかった？

現実は、「ムリ」と言っている。

やり方がまずかった？
こうすればよかった？

自分の考え通りに社会が、周りが、国が、会社が、世界が動けば、お金はあったまま、楽な仕事をして、無責任で、毎日遊んで、健康で、不安なく、問題なく、苦労なく、ストレスフリーで、生きがいを感じながら、家庭を持ち、趣味に生き、ボケずに死ねる世界が出来る？

そんなあなたの考えが、認められなかった時点で、その考えは間違っていたのだ。

そう、日本は約40年間、間違いを重ねてきたのだ。
この間違いを正すのに、いったい何十年かかるのだろう。

今後日本経済に置いて、格差は益々広がるだろう。それは金を下におろさないからではない。おろしたところであぶく銭だ。あぶく銭にしか使えない人間が多いからだ。

明治、大正、昭和の時代の思考をしている人間に、金はおりる。
お金を増やしてくれる人に、お金を使いたい。利子が高い投資にお金をかける。

明治、大正、昭和でも、ダメな人はいただろう。その人たちを、ダメと言える社会だったから、今よりまだましだった。今ダメとはっきり言えば、人権とかなんだと言われるから、言えなくなった。実際問題ダメなのに。