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2015年12月04日21:21

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宇宙刑事ニコ生同窓会2 イベントダイジェストその5

―――普通の映画と子供番組で意識の違いはあるか?
澤井「いや、面白くしようという意思はあるが、子供番組だから…はない」
澤井「(監督を)やってみて、(子供番組のスタッフは)質の高い仕事をしている、『ジャリ番』と呼ばれ、無視され、黙殺されていたが、もっと高度な技術と経験があると思った」
澤井「何かの作りの確かさに驚かされる。シンデレラだからと、ガラスの靴を俳優の足に合わせて造った。実に巧妙にできている。これが東映テレビプロの実力」

渡「ムトウさんが作った」
注:調べると、装飾スタッフに「武藤順一」という名がある。この人?

國米「ムトウさんが宇宙船内部の電飾を担当した。宇宙船の文字は適当」
澤井「文字は、勉強していないとできない」

―――ギャバン、シャリバン、シャイダーで、技術が上がっていることが確実にわかるようなぽいんとはあるか?
國米「(演者の)釣りをみたらよくわかる。シャリバンは、市販の装具で人を釣るが、シャイダーでは、個人個人に専用の装具が用意できた。ジャスピオンに至っては回転までしてしまう」
澤井「作り物の確かさで作品の質が変わる」

國米「アニーの銃、シャリバンに出てきた黄金の剣も武藤さんの仕事」
澤井「動物が狂う話の撮影は、ヒッチコックの鳥を真似したが、撮り方は上手くはなかった」

―――シャイダーは心情に訴える話が多く、大人になってみると、シャリバンより怖い
國米「ギャバン、シャリバンは大河ドラマ的要素が強かったが、シャイダーは1話1話の上げ下げがあり、そうした分、佳作が多く生まれている」

―――シャイダーでは、ゲストの人の悲劇が際立つが
渡「ユメコン狂の話とかね。ここまで上原(正三)さんは考えてたのかなあ?怠け者になって、誰も外に出ないとか…」
國米「大平(透)さんをナレーションにすることで、(シャリバンで)下げた子供人気を取り戻そうとした」

―――シャリバンではやりすぎたから
澤井「(レイダー役の)安藤さんが怖いので、幼稚園の子がトイレに行けなかったほどだという」
澤井「地球全体を滅ぼそうというのに、狙うのは高島平の団地ばかり。アメリカもソ連も悪を怖がっていない。これっておかしくないのかな?」
國米「(ニンニンジャーの)妖怪は、幼稚園バスを襲っていたが。とにかく、ワルが悪いことができない。せいぜい子供を泣かすくらい。一般人がほぼ出てこず、普通の人々のゲストがほぼいない。普通の人がいじめられないから話が作りづらいのが現状だ」
國米「宇宙刑事で、小笠原監督の担当回で、レギュラーメンバーを全員出したら、キャスト費が予算を越えてしまったことがある」
澤井「予算配分は、あらかじめある程度決まっていて、微調整する」
國米「ヘリを足す必要があると予算枠はすぐオーバーしてしまう」
渡「ヘリを1日運用するとン十万円」
國米「だから、ヘリを丸一日借りるのは無理」
國米「ただし、ドローンは使っており、仮面ライダーウィザードなどではドローンが大活躍している」

―――今は、技術的なものは進化していても、味がないように思う。森永さんは、シャイダー以外のほかの作品に出たいと思うようなことはあったか?
森永「当時は、そんなことを考える余裕はなかった。(家に)帰って寝るだけ。朝から夜までずっと撮影」
渡「森永さんは、休みはどれくらいあった?」
森永「覚えてない」
渡「自分は、1か月で4日休みがありはしたけど、それがいつかはわからない」
森永「天気が変わると、それで予定が変わってしまうし」
渡「緊急の撮影にも対応できるように、休みの日でも、本来なら家で待機しているべきなのだが、『いなかったら知−らない』で出かけたりもしていた」
國米「スタッフは、キャストのアフレコの日が休みになる。というか、休みがないと、次の撮影の準備ができない。なのに、みんな撮影所が好きで、みんな帰らない。今は撮影所もきれいになった」
渡「古いと落ち着く。新しいのはダメだ」
國米「誰かが持ち込んだサバイバーショットでみんなで遊んだりしていた。あの時は仕事場兼撮影所兼遊び場、という感じだった」
森永「役者にも、個人の控室がなくて、大部屋のメイク室があるだけだった」
渡「戦隊と、宇宙刑事と、特捜最前線と、当時やってたベイシティ刑事とかが一緒になってる。みんな一緒にいて楽しかった。藤田まことさんとかが自分の近くにいたこともあった」
國米「菅原文太氏に弾着を仕掛けたときは緊張した。あるエピソードで、洪水が文太さんを襲うというのがあって、文太さんの上から石や水を落とすのだが、文太さんは『遠慮するな、もっと浴びせろ』と言ってくる」

つづく。
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