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2015年11月16日21:05

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 しぶちん

しぶちん   2008年  (株)新潮社

   原作 山崎豊子

   朗読 橋爪 功


   「しぶちん」の主人公、万次郎の妻おかねが旦那に内緒で、

   食堂に行っていたという下り、痛いほどわかります。しかも

   それが死んだ後で発覚し、万次郎が請求書を見て心の底から

   怒りを覚えたという。








   
  映像と音声、どちらの表現が頭に残るか。

   その時代の言葉、それ自体に影響を受けながら、

   日本語を使っての話者に、興味を持っています。

     

  
   原作とリンクしていると、思い込んでいるのですが、

   朗読をずっと聞いていたいものです。

   聞く者にとって理解できる作品は、限られています。

   日常会話に近い言葉が、綴られているもの。





   そこからいくと映像は、迫力を伴います。

   身近にあるテレビを休みなく、視聴している。

   情報に制限があるはずがない、すべてが報じられているはず。

   CMを止まることなく、放送し続けている。

   この国は、映像に信頼しすぎてしまいました。







   東京タワーが、ブルー・ホワイト・レッドの3色に点灯しました。


   政治家と都知事が、フランスに哀悼の意を表しました。

   
   その理由を日本の国民は、知りえません。


   NHKが、民放テレビが、その事件を報じないのです。







   
   私は残念ながら、その事実を確信するまで至りません。


   何しろ、テレビを受信していないのですから。









   これでもって、テレビを見ていないものが、


   戦争を一日体験することができました。


   戦争でもって、国の経済は潤うことがない、


   それもたった一日で理解できました。


   貧困と飢餓は、世界中を飛び回って、


   ひとり一人を苦しめていくのでしょうね。




  
   テレビという映像を通さなくても、人間として


   理解する能力を持っているのならば、


   人々の言葉からすべてをくみ取ることが可能です。







   自然を、地球を支配することができますか。


   あなたにあと何時間、生きていけるというのですか。





   テレビや新聞は、ある人が在住しないときに


   報じてはいけないという取り決めがある?
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