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2015年10月30日10:48

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四国遠征−38/臥龍山荘

「大洲城」見学の続編です。
入城の際に観覧料は共通券を購入した。
もう一つの観光地は「臥龍山荘」(がりゅうさんそう)
ここは文禄時代に藤堂高虎の重臣・渡辺勘兵衛が清流・肱川流域随一の景勝地「臥龍淵」に庭園を造園。
その後、第3代藩主・加藤泰恒公が吉野の桜と龍田の楓を移植し、庭に一層の風致を加える。
現在の山荘は明治の貿易商・河内寅次郎が10年をかけて築いたと言う。
山荘には庭園の他に「臥龍院」「不老庵」「知止庵」の3建築が建てられ、自然と人工の典雅な調和を見せている。

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↑(TOP左画像)
「おはなはん通り」
北側の商家、南側に武家屋敷が建ち並んでいた藩政時代の面影が残る巾7.2mの通り。
大洲まちの駅“あさもや”の駐車場から少し歩くと目的地の「臥龍山荘」へたどり着く。

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↑(TOP中画像)
「臥龍山荘」に到着。
ここは大洲の城下町の東端で、S字に流れる肱川(ひじがわ)の溜まり場(臥龍淵)に位置する。

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「黒門」

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「臥龍院」
木造茅葺寄棟平屋建
院内では“迎礼の間、霞月の間、清吹の間、壱是の間”による4つの座敷を見学出来る。
格調高い書院造りの丸窓、濡縁、障子戸、欄間、天井板等、桂離宮様式が色濃く表れる。
また、仙台松の1枚板の縁や違い棚、高欄等、匠の細かな心配りも見られる。
建築学に興味のある方なら必見。(ただし、室内は撮影禁止)

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「知止庵」(ちしあん)
一文字瓦葺平屋建
かつての浴室跡を昭和24年茶室に改造。

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「庭園」
自然の景観を巧みに借りた河岸庭園で園内の樹木や、苔、庭石が見モノ。
飛び石は“てまり石、伽藍礎石、げんだ石”等、銘石が揃っている。

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「潜龍洞」
土壁に貯蔵庫を作り、これが天然の冷蔵庫の役割を果たしている。

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「不老院」
萱葺寄棟平屋建
素朴な意匠の茶室を持ち、花や緑と川の流れが四季折々の風情を感じさせる。

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生きた槇の木を使った「捨て柱」で軒を支えている。

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竹縄代張りの1枚天井
建物(庵)そのものを舟に見立てて、天井は船底のように湾曲させている。

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外周の廊下から肱川の流れや借景が眺望できる。
見学した日は、まだ残暑の残る暑い時期だったが、ここは本当に涼しい。

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↑(TOP右画像)
「臥龍淵」の崖上に建つ「不老院」
肱川の本流から外れた中州の対岸に作られた展望地から撮影。


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「大洲・ぶらり町並快遊」観光マップ
「大洲城」は左上(北)で「臥龍山荘」の位置は右端(東)。

さて、「大洲城」見学で初めて大洲へ訪れたが、城下町として栄えた“肱南エリア”は見所いっぱいだ。
ここでは同時に明治期の町並みもたくさん残っている。
しかし、この日はゆっくり出来る時間も無く、これらの町並みを見学出来なかった事は残念!
また再訪する機会があるだろうか?
とっても素晴らしい町でした。


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