時事通信の記事によると、キリンの長い首は祖先から一定のペースで伸び続けたのではなく、
約700万年前までと約100万年前の2回大きく伸びた時期があった可能性が高いと、
ニューヨーク工科大の研究チームが科学誌に発表したそうです。
アフリカに生息する現生種のほか、
英国やドイツなどの博物館にある絶滅種の化石について、首の骨を詳しく調べた結果、
キリンの祖先に当たる1600万年以上前の種から首の骨が伸び始めていましたが、
キリンと近縁の関係にあるオカピに至る系統は途中で枝分かれし、
短い首に戻ったことも分かったとの事。
これまでの研究で、キリンの首が長くなった理由は大きく二つ指摘されています。
高い木の葉を食べ、他の草食動物とすみ分けができる事。
雄同士が戦う場合は長い首が武器となる事。
長い首をむちのように相手にぶつけ、
勝った雄が雌にもてることが繰り返されて進化した様です。
研究チームは7個の首の骨のうち、3番目の骨に注目。長さの幅に対する割合は、
キリンの祖先に当たる約2500万年前の絶滅種「プロドレモテリウム」が2倍ですが、
約1600万年前の「カントゥメリクス」や約700万年前の「サモテリウム」は3倍だったそうです。
ここまでは骨の上側が伸びていましたが、約100万前には骨の下側も大きく伸び、
現在のキリンは長さが幅の9倍もあります。
キリンは現在が進化の頂点的な存在ですね。
恐竜が進化の頂点であったであろう爬虫類は小型化し、
種による形状の変化が僅かになってしまいました。
大型哺乳類で、特化して進化したものでは1、2を争うほど進化していると思います。
猫科はサーベルタイガー等と見比べると特徴的には退化しているようにも感じられますし、
鯨類は陸から海に帰った存在として認識されています。
私の中学時代のあだ名がカモシカで、高校時代はキリンだったので、
なんだか親近感が湧いてくる記事でした。
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