真夜中の声

　稔の屋敷/居間/夜/晴天なれど強風

　稔「ところでちび虎君」
　ち「…なんだ？」
　稔「今日からは本格的に此処で喋るようだねぇ」
　ち「…何も変わンねェだろ」
　稔「……君の字面は少し変わるがね？」
　ち「ッたく、変換面倒くせェ癖にこォ言う事すんだなあのバカ」
　稔「…口の悪さは変わってないねぇ？」
　ち「うるせぇ」
　ツ「父様兄様酔いざましのコーヒーですよー！」
　ス「必要ならばうどんもご用意致しますが、如何致しますか？」
　ち「……ツバキと白烏は変わンねェのな」
　ツ「はいなー！　ツバキは今夜も元気いっぱいです！」
　稔「ではキツネうどんを用意してくれ給え」
　ツ「はいなー！　兄様はどうしますかー？」
　ち「あー…たぬきで良いや」
　ツ「りょーかいです！」
　ス「ちび虎の砂糖とミルクはそこらに投げておくわね」
　ち「……俺に対する適当さも変わらンのな」
　稔「…まぁ、そうだねぇ…」

　こんな。