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2015年10月04日01:47

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最初の「キングコング」とジョン・ギラーミン 

『キングコング』『タワーリング・インフェルノ』ジョン・ギラーミン監督が死去
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=100&from=diary&id=3643039

という記事に感慨。
ジョン・ギラーミン版の「キングコング」(76)が観たいと思っていたところ。

カナザワ映画祭の野外上映で、「キングコング」(33)を観たばかり。
ウィリス・H・オブライエンの特撮は、やれることはすべてやっている感があって
すばらしかった。
特に、飛行機の視点でエンパイアステートビルの屋上にいるキングコングに近づいていくカットは
コマ撮りであることを考えると、ものすごいことだと思う。

むかーし、小学生の時に原作(角川文庫の映画のノベライズ)を読んだのを思い出した。
家にあった百科事典にも「キングコング」は写真入りで載っていて(添付したスチル写真)、「ゴジラ」とともに、いつも見ていた。

幼児の頃に、テレビで「キングコング」の米国製アニメを放送していて、毎週見ていた。「あたまを雲の上に出し・・・」という主題歌は今でも歌える。

実はこの頃、東宝チャンピオンまつりで「キングコング対ゴジラ」(62)を観ている。
キングコングとゴジラがたたかう映画は夢の対決だったので、
なかなか連れて行ってくれなかった映画館に、これだけは連れて行けと、かなりがんばったのだろうと思う。
これが自分が記憶する、最初に映画館で見た映画である。

では「キングコング」(33)はというと、
アーネスト・B・シュードサックとメリアン・C・クーパーが監督となっているが、本編の演出はそんなにいいとは思えない。
ただ、主演のフェイ・レイが船の上でドレスをまとって立った時、胸が透けてみえたので、
この時期はまだ、そういう表現にもおおらかだったのかなぁと思う。(この後、ヘイズ・コードが厳しくなって、性的描写は描かれにくくなっていく。)

巨大感は現地民のつくった巨大な門との大きさの比較でなされているが、ニューヨークの場面では小さく見えるところが、肝である。

島の生態系の頂点にいることを、フェイ・レイをさらったコングを追いかける中で、見せる構成がすばらしい。

音楽は「風と共に去りぬ」のマックス・スタイナーで、NAXOSから出ているスタインバーグ指揮モスクワ交響楽団のCDも聴いていたが、現地民の太鼓の音楽は入っていなかった。


ジョン・ギラーミン版の音楽はジョン・バリーで、このサントラがすばらしいのである。
コング出現の場面の太鼓の音楽が、コングの雄叫び入りで入っていて、土俗的な雰囲気とジョン・バリーの洗練されたメロディがかけ合わさって絶妙なのである。



ジョン・ギラーミンは、ターザン映画でデビューしており、「ブルー・マックス」(66)という航空戦争映画の傑作も撮っているから、「キングコング」にもうってつけとされたのだろう。

ギラーミンが監督した「タワーリング・インフェルノ」(74)は、映画館に観に行って、夏休みの宿題として読書感想文の代わりに感想文を書いたなあ。そういう意味では縁のある監督だった。
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