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2015年09月20日10:00

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人生は真剣勝負

小宮一慶「松下幸之助パワーワード」より。

防具をつけて竹刀で剣道の試合をする場合には、打たれたら、次は打ち返せばいいと思うかもしれませんが、真剣で勝負していれば、切られたら切り返せばいいなどと言ってはいられません。仕事は、目の前にあることに対し、一瞬一瞬が真剣勝負です。

昭和20年代のことです。松下電器は、電気洗濯機の販売で他社にリードされていました。これは当時、松下電器の将来を左右するような大問題で、製品の品質の後れは、松下電器の優れた営業力でカバーできる限度を超えていたそうです。

幸之助さんは製造の責任者を叱り飛ばすと、
「まことに申し訳ありません。しかし三カ月だけ待ってください。三カ月のうちには必ず第一線の営業と、社長の期待に沿う洗濯機をつくってみせます」
と責任者は言いました。すると幸之助さんは、
「分かった、三カ月待とう。しかし待って、優れた製品ができなかったら、君、どうするか。そのときは君の首をもらうが、いいか。その血の出る首だよ。言いな、首くれるな」(『松下幸之助翁82の教え』)
と手を差し出したといいます。その後、製造部門は必死に努力して、優れた洗濯機を世に送り出しました。

とにかく「目の前のことに集中する」

幸之助さんが、本気で首をもらうつもりだったのかは分かりません。もちろん実際は、しないでしょうけど、その位の覚悟を突きつけたということです。仕事が真剣勝負であるなら、当然の覚悟ですね。没頭すればするほど、常識とか理屈を越えた次元に入ります。

王貞治さんは現役時代、ピッチャーの投げた球の縫い目が見えたといいます。時速140キロで飛んでくる珠の縫い目なんて、人間には見えないと思いますが、それが見えるぐらいバッターボックスでボールに集中していたのですね。

その境地にはなかなか到達しないでしょうが、それに近づくには、目の前のことに集中すること。そうするうちに、真剣さの度合いが高まってくるものです。



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