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2015年09月19日06:27

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中立という名のまやかし

 臆面もなくヘイトスピーチを繰り返す在特会の前に立ちはだかり、壮絶なカウンター繰り広げ、成果をあげた「しばき隊」……そして、へイトスピーチの定義もわきまえず、彼らの言動を批判し、どっちもどっち論を展開し、中立を装うエセ言論人たちの立ち回りを、ぼくはツィッターを通してずいぶんたくさん見聞きしてきました。

 また今回の安倍クーデターによる解釈改憲、集団的自衛権の行使容認へと流れる明らかなる違法行為に対するカウンターの言動に対しても同様に、中立的立場を装ったスピ系のひとたちからの気色の悪い発言をいくつも耳にしてきたものです。

 まるで右にも左にも傾かない真ん中、中立点があるかのような根本的な錯覚がそこにはあります。そして争いには巻き込まれたくないという見え透いた保身が……。

 自転車に乗った経験があるひとなら誰もが体験していることなのだけれど、ハンドルに中立点などありません。たとえ直線を走っているときでさえ、ハンドルは絶えず左右に微妙に揺れ続けているもの……でないと、転倒してしまうから。固定された中立点など、観念の上に想定された幻想に過ぎないのです。

 リアルな生においては、つねに左右のブレと微調整が刻一刻と試行されてゆくものであり、それこそが生きてあるものの証でもあるのです……

 右に触れ、左に触れつつ、絶妙なバランスを保ち続け前に進んでゆく……左右へのブレなくば、アヒルだって前に進めないのです。

 
 

 
 
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