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2015年09月14日10:47

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『ヤマタイカ』


 相次ぐ日本列島の火山の活性化、そして安倍政権によって推し進められようとしている保守反動、軍国主義路線とそれに抗する民衆の立ち上がりを見ていると、30年以上も前に、星野之宣によって描かれた『ヤマタイカ』が、俄然リアリティをもって迫ってくる。

 ここには国家鎮護の道具と化した仏教と、その仏教によって抑圧封印され続けてきた日本古来のシャーマンの血脈との戦いがみごとに描き出されている。

 火山の爆発による膨大なエネルギーを戦争へと仕向けるのか、それとも大いなるいのちの祭りへと転じるのか、そのことが問われている。

 以下、ウィキベディアより、ヤマタイカのあらすじです。

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東遷編[編集]

 20世紀後半の沖縄県の久高島に1700年の時を越えて卑弥呼の後継者が出現し、卑弥呼から受け継いだ銅鐸「オモイマツカネ」により増幅される超能力を使い、「火の民族」の祭り「ヤマタイカ」を画策する。

 日本中の火山の噴火を伴う「ヤマタイカ」による秩序の混乱を嫌う「日の民族」の法力僧四天王の妨害が始まる。「ヤマタイカ」に必要な、失われた超巨大銅鐸「オモイカネ」を捜し求める火の民族と、日の民族の対立は九州から出雲国を経て伊勢国の朝熊山へ移動する。

 朝熊山での戦いののち、火の民族は「オモイカネ」が改鋳されて奈良の大仏の材料にされていたことに気付く。双方の決戦の末、火の民族は奈良の大仏を「オモイカネ」へと鋳造し復活させることに成功、それを手に入れて沖縄へと引き上げ、一方、四天王は残り1人となった。

東征編[編集]

 火の民族はまず、「オモイカネ」の力で大日本帝国海軍の戦艦「大和」を海底から浮上させ、「ヤマタイカ」祭りの依代にしたてる。復活した無人の戦艦「ヤマト」は、火の民族の無意識の意志に反応して、自ら沖縄の在日米軍基地を攻撃し、アメリカ第七艦隊と交戦しつつ、太平洋を東進する。

 火の民族は、その動乱に揺れる沖縄から遂に「ヤマタイカ」を開始した。相次ぐ火山の噴火による混乱と戦艦「ヤマト」の無敵の活躍は、火の民族に眠っていた魂を揺さぶり、彼らは次々と「ヤマタイカ」へと合流していく。

 沖縄からはじまった「ヤマタイカ」は九州から本州を北上。また火の民族は、同胞であるアイヌ、蝦夷の民がいる北海道、東北からも、関東へと南下する「ヤマタイカ」を開始せんとする。

 一方、日の民族は「オモイカネ」に対抗する超巨大鉄鐸「オモイクロガネ」を作って火山噴火を抑えるとともに、「火を退ける剣」である熱田神宮の神器、「天の叢雲の剣」を盗み出し「ヤマタイカ」阻止を計る。

 古代に火の民族を征服した日本武尊の霊力を得た日の民族は、勝敗の要となる富士山の噴火阻止に成功。次いで東北地方の火山噴火を阻止していくが、死に臨んだ古代の卑弥呼の最後の抵抗により、南の「ヤマタイカ」北上阻止に失敗。さらに岩木山での火の民族との対決に敗れ、岩木山の噴火と共に、北の「ヤマタイカ」も一気に加熱して東京へと進撃していく。

 かくして、南北の火の民族による「ヤマタイカ」は共に首都・東京へと雪崩れ込み、太平洋から戻った戦艦「ヤマト」も、自衛隊の妨害と攻撃を易々と退けて、東京湾への進入を果たす。

 さらに火の民族の手により、日本の要石である富士山が遂に噴火する。 最後の1人となった四天王は、三種の神器を携えて、戦艦「ヤマト」艦上で卑弥呼(=アマテラス=アマミク)の後継者に挑み、相打ちとなる。卑弥呼の後継者の死と共に、ヤマトは大爆発し、消滅した。

 その後、1週間続いた富士山の噴火と共に首都で繰り広げられた「ヤマタイカ」は、その狂乱で国家秩序を完膚なきまでに破壊し、かつての踊狂現象と同じように「世直し」を果たす。 祭りを終えた「オモイカネ」は沖縄、久高島へと帰っていった。

 その1年後、「ヤマタイカ」に破壊された日本の再生が始まり、次の「ヤマタイカ」を予感させる場面で、物語は終わる。

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