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2015年09月14日07:00

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『朝の祈り』

 
 諂曲模様に絡め取られ、ハートを開ききれず、彼方を夢想するだけのスピリチャル・ドリーマーたちは、かっこうの隠れ場として「今ここ」主義へと走りこむ。だが、彼らのいう「今ここ」など、アダムとイブの恥部を覆い隠すイチジクの葉にすぎない。まさにそこは蛇が潜むかっこうの隠れ場だ。

 古来より、禅師たちが因果を否定する「穴ぐらの死禅」と厳しくののしったのもまさにそこ!

 根源から湧き起こる「赤い怒りのエネルギー」から目をそむけようとする彼らは、どこまでもよいひとを演じようとする、中立を演じようとする。そしてそのスピリチュアルなエゴの高みから、生身の人間の苦悩を表現し、理不尽な社会的不平等と戦おうとする者たちの足を引っ張るドリームキラーと化してゆく。自らの内側深く、その同じ怒りの炎がゆらめいているのに気づくこともなく、まわりの火消しにやっきになる。が、彼らの魂の奥底には大きな虚無とあきらめが広がっている。マザーテレサの魂の実実がそうであったように。
 
 彼らのラスは強靭であり、そのスコトーマはしぶとい……まさにケン・ウィルバーが語っているように、人間の70パーセントは、潜在的ナチスであり、自民族・集団的アイデンティティのなかに埋もれているのだ。

 このザボンの皮のように厚い緩衝器、クンダヴァファー、諂曲模様を突破して瑠璃色の空へと飛翔するには、ガッツが必要であり、途方もない推進力が必要だ。迫力のないやさしさだけでは役に立たない。さあ、風とゆきかい、雲からエネルギーをとり、大地に深々と根をおろして、全身をくまなくチャージしょうではないか。

 そして大きく大きくエメラルドのハートの翼を広げ、進むべき方向を定めよう……

 いずれの方向へか、それはいにしえの星への帰還、星への憧れ……久遠のいのちへの祈り。地球の夢をかなえ、青の青なる果てしない虚空へと溶けて去ること……


 
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