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2015年09月12日16:54

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火傷熱の成仏(2005年12月10日記)

 今日は、午後から岡山市内で行なわれたハーネマン・アカデミー代表の永松昌泰氏の「ホメオパシー入門セミナー」を聴きに行ってきたのですが、聴講の後も、場所を移して、お茶を飲みながら、永松氏に少しお話をうかがう時間も持てて、なかなか有意義な時間を過ごすことができたと思います……

 ホメオパシーは似たものが似たものを癒す、いわゆる同種療法と訳されているアプローチなのですが、永松氏は、このホメオパシックなヒーリングのプロセスを身近な日常生活で起こりうる出来事を例に喩えながら、わかりやすく説明をされていました……

 ホメオパシーとは、症状、あるいは病を、切り捨てたり、排除しようとするのではなく、その存在を認め、未完のプロセスを完了させる手伝いをする、あるいは永松氏独特の表現では、病状を成仏させるプロセスということになるのですが、その具体的な例として火傷の治療例が紹介されました……

 火傷をした瞬間、水で冷やすというのは誰もが咄嗟にとる対処法ですが、ホメオパシー的にいうとこれはあまり賢い対処法ではないということです……

 というのも、火傷というのは、熱が本来あるべきところになく皮膚のなかに侵入してきている異常事態なので、熱をもとあった場所へと返してあげることが大切なのに、水で冷やすというのは、そのプロセスにブレーキをかけ、結局のところ治癒を遅らせてしまうことにしかならないからとのこと……

 ではどうすればよいかというと人肌レベルのぬるま湯に患部をつけること……ということになるらしいですが、こうすると、ぬるま湯の熱さが、処をわきまえず侵入してきて出口を失っている熱を抱き込んで、熱が元来占めていた場所へと誘導して出てゆく……あるいは船は傾くだけ傾くと復元力で元に戻るのですが、傾き切らないでひっかかった状態を一押しして復元力を働かせることが、火傷の治癒プロセスを著しく早めることになるらしいのです。

 これに対して常識通り冷たい水につけると、その瞬間は痛みを忘れることができ、皮膚表面の熱を取り去ることができても、深部に入った熱が拡散して出てゆかないために、火傷跡が残り易い……

 水から患部を出すと、じんじんと痛むのも出てゆけない熱がもがいている姿のようなもの……これに対してぬるま湯に患部を浸すと、最初の数秒はかなり痛むようですが、次第に、痛みが薄れ、10分ほどもすると痛みがなくなり、そのまま、傷跡も残さず、きれいに治ってしまうらしいのです……

 永松先生は、こうした例を3例ほど話されていましたが、ひとつは、野菜炒めの真っ赤に焼けたフライパンを誤って自分の左手に押し付けてしまった人のケース……

 その方は、火傷に対するこのぬるま湯対処法を聴いていた方だったので、とっさに、その真っ赤になった左手を、冷水ではなく、ぬるま湯の中に入れられたそうです……入れた瞬間は、ジュ〜ッ! と音がするほどのなんとも言えない熱の放出と痛みがあったそうですが、5〜6秒経つと痛みが消え、10分ほど経つと落ち着き、その後は、通常の仕事に戻られたようですが、火傷の跡は皆無だったとのこと……

 また年配の女性がお茶を入れようとして、誤って熱湯をスカートの上に注いでしまわれた……そこで咄嗟に、足湯用に用意してあったお湯をスカートの上から浴びせたところ、最初は、かなり痛みがあったようですが、翌朝には、もう火傷の跡はまったくなくないほど赤みも消えていたらしいです……


 生体が病の元となる妨害力をどのように受け止め、それを元合った場所に返還してゆくのか……レメディーの助けを借りてプロセスを全うさせるということを、病を成仏させるという言い方で表現される永松先生の話は、なかなか深くて、味わい深いものでした…

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