人生は迷いだ。
毎朝のように「今日はどうしよう?」と悩みが始まる。
最初は、毎朝のように、シフクから始まる。
そうだ、空港近くのシフクで、醤油ラーメンが出るようになったんだ。
喰いに行きたい。
悩みのタネは暑さ。歩いてもチャリでも、暑すぎて、
店に着く頃には、熱中症予備軍だ。
ラーメンが美味く喰えるはずがない。
で、次の候補を考え、今日の気分と照らし合わせて否定し、
さらに次の候補を考え、眠気と相談し否定し、
心は北部九州をさまよい歩く。
で、その日その日の結論として選択したのは(今月は)
唐津の田の久(豚の生け贄、という感じのスープの色)
西区のふくちゃん(汗をかきたい)
大野城の博洋軒(北九州系久留米ラーメンの福岡的発展系、何のこっちゃ)
バスで1時間寝て、開店直後に突入というパターン、
午前中にお昼寝を1回しないと生きていけない。
今日は今日とて、
飯塚の名前の無い店(今日の店名は「悪食」だった)
透明、スッキリ、トンコツ、塩ラーメン。
一番乗りだったんで、11時前には中に入れてもらってた。
さあ、11時ちょい過ぎ、
井上伝二郎のカラクリ屋敷にはこの前行ったから、
今日は川島古墳に行ってみよう。
(さっき駅前の観光案内板で見つけた)
まだ暑くないし、ほらほらと散歩するかぁ。
大きな橋を渡って、川沿いに数百メートルくだると、
右に少し広めの空間が広がって、
なだらかな円形古墳がぽつんぽつんと散らばって・・・ないな。
山しか無い。
そうだ、
古墳は権力者の権威の象徴だから、
山の上の目だつところに造られることが多いんだ。
ほらほらと結構長く歩いたのに、これから登山かぁ?
げ、坂道の前に、あっちだよの矢印が・・
けっこう急だよ。しかも長いよ。
回りは農家ばかりみたいで、
たぶん上には自販機も無いよ。
ぜぇぜぇ、やっと着いた。小山のてっぺんだ。
さて川島古墳公園、小さな公園だ。
入ったところに小さな円墳が2つ並んでいる
どちらも3年間床屋に行ったことがないという風情で、
円墳の上も回りも雑草がぼうぼう。
荒れ果てている。
円墳は5つあるらしく、3つ目を見下ろすための広場がある。
学校の教室ぐらいの広場だが、
回りは雑木と竹に囲われ、
3つ目がどこにあるのかもわからず、
地面は何年か分の枯葉に覆われている。
暗く静まりかえった不気味な空間。
アゲハと黒いトンボと、あ、うぐいすの鳴き声も聞こえる。
居心地が良い。
心と身体の熱が消えていく。
さあ、下界に戻るか。
と、最初の円墳の後ろに回ると、開いている。
柵があって入れないけど、古墳の入口は開いていて、
横にボタンがあり、押すとガチャン、古墳内部でライトが点くのだ。
画期的。これは良いなあ。
もう一つの古墳も開いていて、
ボタンを押すと、ガチャンという大きな音とともに・・点かない。
なんて、荒れ果てた公園なんだ、くそ。
横に4つ目の古墳を発見。
これも開いているんだが、盛り土まで流れて上まで開いている。
(全部流れると、飛鳥の石舞台)
柵も無く、入口から覗き込めるし、上にのぼって上からも覗き込める。
巨石の配置が楽しめる、古墳マニアにとってはすばらしい遺物だ。
そして、上からじっくりながめると、
古墳内部の東北隅の床に、あ、あれは・・
犬の◯んちだった。
荒れ果てた公園だ。
来たのとは反対方向に階段を降りていくと、5つ目の古墳。
農家の庭先。
洗濯物が干してある横に入口があるが、
鍵がかかっていて、入れない。
ここだけが装飾が残っていて、集中治療室状態なのだろう。
農家の犬が2匹、バウバウと吠えまくる。
お前らだろう、あの◯んちは。
市民の財産を大切に。
別のところでも犬に吠えられたが、
このあたりの犬はちょっと痩せぎすで、
性格がすさんでいる気がする。
ログインしてコメントを確認・投稿する