mixiユーザー(id:4209164)

2015年07月08日19:05

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この者の祝福を、かの者は祝福しようと思った。

永遠の静寂(しじま)より

世界の生命に喜びを。



かの者は、

この者に気づいていた


気づいている者は、

いなかった。



かの者は、

この者を見ていた



この者を愛で包んだ


この者を

包みながら


かの者は、

世界に喜びを贈っていた




そして、

喜びそのものが

かの者でもあった



かの者は、

この者を

わかちたがいもの

として

見ていたし


それそのものだったが



この者は

かの者を知らなかった




そして


知っている かの者と


この者が


いなくなったとき



世界は


静寂に包まれた




かの臨在より


生き物に愛を込めて








かの者の詩(声なき歌)より






『静寂を恩寵と呼んだのなら


世界に喜びだけが残った


喜びを観察する者は、

1人として

いなかった。』

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