スピーカー・ケーブルの話

写真は、この金曜日にらいらいけんさんに送ってもらった細いスピーカー・ケーブル。

(詳細はらいらいけんさんの日記をご参照下さい。）

オルトフォンのスピーカー・ケーブルを外して、このケーブルに付け替えた直後の印象は、

（１）アナログ的バランスの締まった音で聴き易いが、低域、高域の伸びが制限された感じで、解像度もダイナミック・レンジもＳＮ比も落ちる感じがした。

（２）正直言って「らいらいけんさんもこんなコードで聴いているんじゃ、スピーカーの性能を半分も出せてないんじゃなかろうか？」と思った。

（３）しかし、すぅーっと音の出る感じや、音楽的な表現などは、なかなかいい、とも思った。　ヨーロッパ・トーンのような作った音とも違う感じだ。

（４）しばらく聴いて、オルトフォンに戻すと、ぱりっとした音で、音が消えた時の静粛さやバンと音が出るときの解像度やクリヤな感じは、格段の差があるように思えた。ダイナミック・レンジもこちらの方がはるかに大きい感じだ。

（５）しかし、オルトフォン・ケーブルの音はある意味、オーディオ的な音で、ソースのあらもクリアに出す。どこかをいじれば、更に音が良くなるのでは？という、潜在的要求を常に意識させる音なのではなかろうか？とも思った。

→スピーカー内部のケーブルもオルトフォンに替えれば、ある程度結論がでるのでは？と思っている。

（６）この細いケーブルの音は、そんなことを考えさせないというか、とりあえず、この音で音楽を聴いてみようと思わせる音だ。オーディオではなく、音楽を聴かせる音だ。　

僕は手作りオーディオによく聴かれる、癖のある音や、アマチュア的な甘い音には拒否反応を示すが、そんな音ではない。何か遠い昔を感じさせる音・・・・　昔、らいらいけんさんの下宿で聴いた感動を連想させる音だ。

（７）僕はいったいどちらの音が好きなのか？あるいは両方なのか？ちょっとオーディオが良く分からなくなった。　

しばらく聴いてみると、ちがった感想になるかも知れないし、何かが分かるかも知れないが、とりあえず、今の感想を書き留めておくことにする。