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2015年05月17日16:30

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ブラジルの植物学者  橋本梧郎さんを追って

ブラジルの植物学者 橋本梧郎さんを追って      監督  岡村淳




 植物に対する情熱というのか、その行動力に驚かされる。

 その自然に接する仕事を請け負ってから、はじめて苦難になり

 放浪することの難しさだろうか。

 95歳、その時まで体をいたわりながら人生をすごす。





 最後の一瞬まで、生きる執念を保ち続けたのだろう。

 人徳というのか、新旧3人の妻に恵まれ家庭を過ごした。

 財産があり、お金があったというのでは必ずしもない。

 子どもに恵まれなかった、そのことも何らかもたらしたかもしれない。





 橋本氏が車で岡村氏と出かけることになった。

 そこで映像は車中へと変わる。

 夫のことを先生と答える奥さんが乗り、さらに健康上の

 アドバイザーなのだろうか、サポートがつく。

 車中は監督の運転を含め、男二人に女二人。





 この光景にびっくりさせられた、高齢といえば至極当然だと思うが、

 サポート支援といえば橋本氏と岡村氏、二人だけだと思った。

 暗黙の約束になっている関係、いわば家族以上の付きあいなのだろう。

 一人に3人が連れ添って旅をする、王様の行進のよう。



 

 運転手である監督が、女性陣と打ち合わせをしていたとしても、

 映像を見て、何もなかったかのような乗車風景。

 結婚に躊躇したり、男女が関わりを避けるような風潮を感じさせる、

 日本に居る者にとって”異次元な空間 ”。





交友関係について

 見ていてうらやましいと、自分が普通だと感じるのだが。

 ボランティアのよう、彼の周りに人がついてくる。

 橋本氏個人についてくる、人徳によるものなのか、





 ブラジル社会の、日本人グループの一面か。

 日系社会で囲まれたグループ、独特の世界から

 築かれた生活のリズムみたいなものではないか。




 自然の驚異、自然とは不変なのか。

 歳を経てもなお興味を持ちつつ、体をいたわりながら、

 散策して、かつてのように新しい発見はできるのだろうか。

 人の人生と同じように、環境である自然も変化を遂げているはず。

 場所を換わることから、新しいものを得られるとは思えない。






 足を進めることに労している私、

 興味をもって前へ歩く、橋本氏を尊敬します。

 決して、うらやましいとは感じたくありません。
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