主婦の活動を金額にすると月約90万円・・・?
それだけの仕事を毎日、
実際月90万円払って惜しくないクオリティでやってのけるのは、
「あくまで、執事ですから」のあのヒト(?)ぐらいしかおらんと思う。
だいたい、主婦の活動を金額にしたら月約90万っていう話は、
ちょっと前に記事が出てた、
結婚は「コスパ」が悪い、とか言ってた20代年収400万公務員の男と
発想の根が一緒だよなあ。
結婚はコスパが悪いと考えるコスパ男と、
主婦の仕事は月90万円に相当する
(つまり主婦はそれだけの労働を無償で行っている
=結婚はコスパが悪い)
と考えるコスパ女を対決させたらどうなるんだろう・・・。
そういうふうに経済原理一点張りで考えたら
確かに結婚の「コスパ」は悪いかもわからない。
というより、そもそも家庭に経済原理を持ち込むから、
こういう妙ちくりんな話になるわけで。
ところで、
「主婦業に賃金払ったら月幾らになるか」という議論は
フェミニズム畑では数十年前から
間欠的に出てきてひとしきり話題になっては消える、
ある意味「定番のネタ」である。
この手の話を見るたびに、おれはいつも
「エロゲのメイドさん」を連想してしまう。
この手の議論で想定されている「主婦」とは、
「性欲処理+家事労働担当の専属従業員」であり、
それに最も近い存在が「エロゲのメイド」だからである。
(育児や子供はエロゲではまれにしか描かれないけど)
フェミニストはエロゲなんかやらないし
十八禁の漫画とかも読まないだろうから
そんなこと思いもしないんだろうけど、
果たして本当に「主婦=エロゲのメイドさん」なのか?
何もそこまで主婦を貶めることはないのではないか・・・?
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主婦の活動を金額にすると月約90万円
「主婦業はボランティアだ!」なんていう古い考え方はもう止めにしませんか?「家事も立派な職業で本来ならお給料を支払われるべきだ」なんて声も最近ではチラホラ聞こえてきています。
アメリカのインターネットサイト・Saraly.comは「主婦業をしている女性はあらゆるプロの仕事を一人でこなしている」と述べ、彼らと同様のお給料を受けとったら月に日本円で約90万円にもなるという計算を叩きだしました。
その気になる割振りがこちら!(平均的な主婦の1週間)
・料理/料理人(週14時間×10ユーロ/時給)
・子供の送り迎え/ドライバー(週8時間×10ユーロ/時給)
・勉強を教える/家庭教師(週13時間×10ユーロ/時給)
・相談にのる/精神科医(週7時間×28ユーロ時給)
・家庭のマネージメント/ファイナンシャルプランナー(40ユーロ/時給)
その他の雑用(買い物、洗濯、クリーニングなど)を合わせると週に94時間主婦業をすることになります。
その結果、Salary.comはトータルで6.971ユーロ、日本円で約90万円はお給料として成り立つであろうと発表しました。この大きな金額を見て、主婦業の大変さと偉大さを実感できるのではないでしょうか。
参考:
http://www.nanopress.it/economia/2015/02/21/lavoro-da-casalinga-lo-stipendio-dovrebbe-essere-di-7mila-euro/55031/#refresh_ce
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=121&from=diary&id=3412950
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近年、男女ともに生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合)が上昇している。国立社会保障・人口問題研究所のデータをもとに厚生労働省が算出した資料によると1985年に男性3.9%、女性4.3%だったものが2010年で20.1%、10.6%と急増。この傾向は今後も続き、2030年には27.6%、18.8%にまで高まるものと予測されている。
そんななか、5月7日の毎日新聞に掲載された「〈一極社会〉結婚『コスパ悪い』 『恋愛の価値』低下」という記事がネット上で話題になっている。記事では「都内在住の公務員」で、手取りは月40万円弱、家賃約8万円、食費約3万円、貯金は200万円という男性(26歳)の話として「結婚にはメリットがない」「コスパが悪い」という声を紹介した。さらに広告代理店アサツーディ・ケイの若者プロジェクトリーダー・藤本耕平さんの分析として、個性重視という教育の影響と先行き不安な時代のなか、“結婚がいちばん正しい”という価値観は、とりわけ多様なライフスタイルが可能な東京において崩れてきている、という見方が紹介された。
これについてTwitterでは、
「人が人を好きになる結婚や恋愛はコストパフォーマンスを考えてするものじゃないんだが」
「『特定の相手に一生縛られ続けるのはマイナス』わからんでもないけど・・マジか。一生一緒にいられるなんて幸せと思える相手だからこそ結婚するんだと思うけど。共働きなら気楽だし」
という声があがる一方で、
「共働きじゃなかったら、ニートを一人無償で養うようなもんだし、子供が生まれればニートを二人養うようなもん。コスパ悪い。と考える人がいてもおかしくはない」
との意見も。また、
「そんなに驚くような話なのだろうか。むかしは違ったと言う話でもあるまい」
と、結婚にあたって経済的負担の増加を考える姿勢は今も昔も同様ではないかという意見もあった。だが、これについては
「コスパを考えるどころか、そもそも増える家族のコスト自体を負担できないぐらいの惨状が若い世代にあるのでは。ましてやそれを上の世代が支えないときた日には」(原文ママ)
など、今と昔とでは若者の経済状況が違うため、単純には比較できないという見方も。
ちなみに「26歳で手取り40万円の公務員」という点には「エリート官僚か?」「給料が多くてうらやましい」「この給料で貯金200万円は浪費し過ぎ」「そもそも実在するのか」などのツッコミが多数あがっていた。いずれにせよ改めて「結婚」というものについて考えさせられた人は多かったようだ。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※当記事は2015年05月10日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております
http://mixi.at/a8funkv(05月11日)
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