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2015年05月10日19:49

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小室直樹先生のこと

僕は大学を出ていない。
僕が卒業した学校は岡山県の片田舎:津山市にある津山高専と言う学校だ。

当時、中学校を卒業して入学できる国立工業高等専門学校(高専)は、発足して間が無く、凄い人気で、競争倍率も高かった。

中学生時代は「科学部」に属し、クラスでは「理科の王者」と言われるくらい理科が好きだった僕は、迷わず高専に行こうと決めた。

担任の先生には「高専もいいが、やはり本流は高校に進学して国立大学を出ることだぞ」と言われたが、耳に入らなかった。 親に教育のことで、そこまで負担をかけたくはなかった。 当時、高専の授業料は年間たった1万円だった。

高専を卒業して、大手の化学会社に入ったが、周りの先輩には旧帝大工学部の大学院を出られた優秀な方が多かった。

工学的なセンスについては負けないと思ったが、教養や語学力については、「やはり4年間多く勉強された大学院卒の人とは差があるな」と思い知らされた。
また、大企業の年功序列・学歴尊重の風土にも若干嫌気がさし始めた。

その頃に、会社が構造不況業種となり、大量の社員が放り出されることになった。

それで、退職して選んだ会社が今の外資系会社だ。
この会社のスタッフも殆どが大卒だった。

この頃に出会ったのが小室直樹先生の本だった。

最初に読んだのが「ソビエト帝国の崩壊」いう本で、実に読み易く、面白く書いてあった。
それから、小室先生の学歴を見て驚いた。

なんと、卒業した大学は東大、京大、阪大、MIT、ハーバード大、ミシガン大!
「これだけの大学を出た人は世に二人と居るまい、おそらく学歴世界一だ。」
「この先生の本を読めば学歴コンプレックスは治るのではないか?」

それから小室先生の出す本は片っ端から読んだ。
動機は実に単純だったが、その本が誠に面白い!

まるでロマン派の音楽のように、転調したら話が元に戻らない。
ケインズの話が、宗教の話になったり、ヒトラーの話になったり、三国志の話になったりする。
相当な教養が無いとこんな話は出来ない。こうゆう人を真の教養人と言うのだろう。

政治のことも、宗教のことも、歴史のことも、戦争のことも、あるいは丸山真男のことも・・・。
いろんなことを、小室先生の本をきっかけに勉強することができた。

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仕事で、いろんな方と話をする機会があるが、臆することは無くなった。
小室先生のお蔭で、学歴コンプレックスは解消できたように思う。
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