この前、賞に向けて出した作品の事。
何とか、締切一日後に速達で出せたものの、出来は自己採点40も厳しい出来だ。
正直な話、こうなる事はもう目に見えていた。
ここからは言い訳にしかならないが、執筆再開時、5ページまでしかかけておらず、残された日も三日で、一日に3ページ書ければいい方で、目標は20ページ越え・・・。
他にも色んなアクシデントや不測の事態もあった。
予想を下回る執筆時間、その中でどれだけ心は削られたのだろう・・・。
初期プロットで目指した技法は早々に破棄し、何とか守り続けた手法も終わらせる為に諦め、脱稿を目指した。
もう、妥協だけが積み重なり、それでも最後まで書く事を諦めなかった。
そう、最後は意地だけだったのかもしれない。
この作品に残された物は。
結果、一日増やし、何とか最終日に5ページを仕上げて何とか19ページまで書きあげた。
ただそれだけ。
たったそれだけなのだ。
正直、今、こうして日記を書いているだけでも悔しくなるし、辛い。
ただ、後悔だけが浮かんでいく。
でも、それは過去でしかない。
その情けない思いも、悔しい気持ちも、辛く削れてしまった心も。
そうその挫折こそ財産であり、糧とすべきなのだ。
今は無理であろうとも。
それだけでもこの敗北は意義と価値があると思える。
尤も、結果としてようやく過去を振りきれた事だけは良かったと思う。
以前にも書いたかもしれないけれども、応募から逃げだした事が私と師との距離を広げた原因だと思っている。
ただ、それ程近かった訳では無いのだが。
でも、今回、作品の内容はともかく、最後までやれた事は、あの時と同じではない。
少なくとも、それだけは胸を張れる。
それを伝えれば笑ってくれると思う。
ただ「次は応募するだけじゃなくて、作品もね」とだけは付け加えるような気がする。
あの人なら。
だから、私は作品の最後の様にその言葉に応えるのだろう。
「はい」と。
今はそれで十分だ。
但し、次はそうはいかない。
そうなるべきではない。
そうすべきではない。
それを肝に銘じるべきだ。
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