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2015年04月22日12:16
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インドネシア紀行（３） トラジャ・水牛とコーヒーのはなし
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早朝６時にトラジャに着いて、ガイドさんの経営するゲストハウスでしばし休憩したのち、散策を始めた。ベトナムと比べても少しだけ車の比率が高いようだ。我がトヨタがトップシェアで、中でも中型の４WDと呼べそうな「キジャン」が国民車とジョグジャで聞いた、そのキジャンでのドライブ散策である。彼はすぐ大通りを外れて小道に入った。誰もつれて行かない、農村へ連れていくという。すぐにあたりは田園風景に。道端の川の中で、農夫が水牛を洗ってやっていた。数年前ジャカルタの本田で聞いた話を思い出した。インドネシアは中国、インドに次ぐバイク大国で年に６００万台を生産。一台は１０万円前後が平均で、今後も若者の三種の神器であり続けようと。
トラジャといえばあの国では、葬式に人生最大の金を使う土地と言われているようだ。農村では水牛は富の象徴でもあり、最大のイベント・葬式では１００頭ほどの数牛が生贄に供される由。もちろん農耕の最大の道具でもある。その価格は一頭、５０万から１００万円もするそうである。ガイド曰く、水牛はジャワ島やマレーシアあたりからも輸入していたが、最近の最大の輸入国は日本である。えっ、ひょっとすると沖縄あたり？と真面目に反応していたら、HONDAやKUBOTAというんだ、と言う。指さした先には、水田を耕す耕運機が見えた。あれが、ジャパニーズ・バッファローだと、言ってニコッと微笑んだ。
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スラウェシ島の名産にコーヒーがある。またまたベトナムと類似の話になるが、確かコーヒーの生産ではベトナムが上だが、新興国の追い上げがきついとサンパウロでも聞いたことがある。しかし、インドネシア・コーヒーというのは正直、知らなかった。ジョグジャの観光ガイドがトラジャとジャワ島が有名と言っていた。棚田を見に、ある山に登ったが、道すがら左右の木々は栽培、収穫するコーヒーだとガイドが説明してくれた。実は次の日、マカッサルに戻って、娘が日本人経営のカフェへ連れて行ってくれたのである。そこは現地に１０数名いる日本人ボランティアのみでなく、インドネシアの人々にも愛好されている場所だった。その店には、青森出身の女性がご主人の右腕として切り盛りしていた。彼女にいろいろ話を聞かせてもらった。三つある産地の名前、それぞれの味、最近開発したPeaberryという豆のことなど。その豆は、ふつう実の中に二粒入っているのが一つだけのタイプだそうで、少し酸味が感じられる種類だそうだ。日本にも輸出しているそうで、結構知る人ぞ知るコーヒー豆のようである。そこで一杯飲んだが、とても上品な味わいであった。土産に少々買って帰ったが、100g約1000円と値段も上等であった。
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