業界では、「時間の問題」と言う事だったそうですが、とうとうこの方も鬼界へ移られましたねぇ。
子供の頃からラジオで主に「江戸落語」に親しんできた私ですが、大阪へ就職して上方の「ナマ落語」に接する様に成り、米朝、松鶴、春団治、小文枝、の上方落語四天王を聞くにつれ、愈々落語の楽しさに引き込まれて行った物です。
四人夫々個性が明確でしたが、米朝の芸は何処か学究的で知性が感じられ異彩を放って居ました。
この一門、何処か不運に見舞われる感じのする一門で、枝雀、吉朝、その他の才能ある弟子が次々に師匠より先に早逝すると言う悲運が見舞い、実にお気の毒な一門である事よ、と思って居ましたが米朝師匠の死によって、この一門の一時代は終わったと言うべきでしょう。
後は、ざこば、南光、その他のベテランたちがこの一門を率いて行く事に成るのですが、はて、さて、どのように進展して行くのでしょうか、門外漢の私などが気にする必要は無いのですが、一門の弟子達にとっては、其れなりに関心の有る事ではあるでしょう。
私達落語愛好者を楽しませてくれた、偉大な落語家の安らかな成仏を心から念じます。
米朝師の宗教や宗旨が何れかは存じませんが、この場は一応 南無阿弥陀仏、 合掌。
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