今日も『看聞日記』読んでいる。
応永二六(一四一九)年六月二五日条
さて中国人が攻めてくると噂になっているそうだ。
出雲大社では本殿が震動して血が流れ出したという。
また西宮の荒戎宮も震動したそうだ。
軍兵数十騎が広田神社から出陣して東の方に向かったという。その軍兵のなかに女性の騎馬武者が一人いて、その者が大将のようだった。その様子を広田神社の神人が目撃しており、その後、その神人は発狂したという。
広田神社から朝廷に報告があったので、白川資忠神祇伯二位が広田神社に向かい、事の実否を調べたそうだ。
これらが異国の軍勢が攻めてくる兆しであることはもちろんのことだろう。
中世の人は本当によく幻想を見るようだ。不思議。
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