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2015年03月14日09:56

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3月14日は「元禄赤穂事件」の起きた日

今日は3月14日と言う事で、フっと思い出したのが標記の昔の事件です。

この事件は、私のオヤジの故郷、と言う事は私が子供時代を過ごした町の、“キレたお殿様”のお話ですが、この事件後、天才的な戯作者・竹田出雲以下合計3名の合作による「仮名手本忠臣蔵」と言う浄瑠璃本と成り、竹本義太夫の工夫した、義太夫節によって語られ、爆発的な人気を得て今日に至るも、人形浄瑠璃はもとより、映画、演劇、その他の芸能の題材として幅広く取り上げられている“事件物”として有名です。

世に、「忠臣蔵」として知られて居ますが、本当は元禄時代に起きた播州赤穂藩の領主が起こした事件で、「赤穂事件」又は「元禄赤穂事件」と言うのが歴史上の呼び名として正しいのでは? と思います。 

この話は語り始めるとキリが無いので、以下省略しますが、私が書きたかったのは「暦」の話です。

私が始めに書きました“3月14日は「元禄赤穂事件」の起きた日”と言う日に付いてですが、厳密に言いまして、この日は「赤穂事件」の起きた日では有りません。
あの頃の日本は大陰暦(旧暦)を用いていましたので、今の大陽暦(新暦)とは随分と誤差が有ります。
今日3月14日は 旧暦で云いますと 1月24日で、本当の 3月14日は 今年は 5月2日 に成ります。 何と1か月半くらいの誤差です。
その理由は、新暦は太陽の周りを回る地球の公転を1か年(365日)とした物ですが、旧暦は月の運行(新月から次の新月まで)を1か月とした物で、太陽に対して地球の或る一点(例えば冬至などの一年で一番日照時間の短い日)から、次の同じ日が来るまでを一年として日割り計算をしたものですので、新・旧何れにも欠点は有りますが、此の二つの間には誤差が生じるのです。
この話も、語り出すとキリが無い、と言うより、私の理解の範疇を超えてしまいますので、恥を掻きますのでこの辺で止めます。

で、3月14日の話ですが、今現在の3月14日は皆さんも体感して居る様に、実に寒い“春は名のみ”の季節感ですが、芝居や映画で見る、浅野内匠頭が切腹する田村右京太夫邸の庭は桜が満開で、切腹する内匠頭の頭上に桜の花びらが散り掛かってきます。

ですから昔の3月14日は、春たけなわ と言う季節だったのでしょう。

こう言う季節のズレを一応解って居ないと、浅野内匠頭の切腹の場に桜の花びらが散り懸って来るのは「随分オカシイじゃぁねぇか!」なんて事に成ってしまいます。

こう言う様に、昔の季節行事を今日に行う時、名称と実状の合致しない事が往々にしてあります。例を挙げますと、3月3日「桃の節句」所謂お雛様の祭りに、「桃の花なんか全然咲いてねぇじゃねぇか!」てな事に成ります。

但し、夏至・冬至、春分・秋分の日、等は、地球の公転に合わせた呼び名ですから誤差・間違いなどは有りません。夏至は1年で日照時間が一番長い日、冬至は一番日照時間が短い日ですし、春分・秋分は1日の昼夜が丁度半分づつと言う日ですね。

因みに、此れは仏教から来た言葉だと思いますが、春分・秋分を「春の彼岸」「秋の彼岸」と呼ぶ事が有ります。 そして「暑さ寒さも彼岸まで」と言って、秋・春分を以って季節が変わる目途とする事はその通りです。
また、関西特有の挨拶言葉だと思いますが、「お水取りが済むまでは、まだまだ寒むゥおますなァ」なんて言いまして、東大寺・二月堂の「修二会」が済むまでは寒さが続くものです。

そう言えば、体が強張る様な「寒気」は無く成ったかな?と思う今日この頃です。 早く暖かくなって呉れないと、「赤い鼻緒のジョジョ履いて」オンモへ出る事が億劫でいけません。

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