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2015年03月13日23:08

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模型を見る目

ある分野の才能がある人は、そのことについて著しく早熟であるのが普通です。自分に何か特別な才能があるのかと考えると、何も思い付きませんが、幼い頃から模型を見る目は確かだった。それが才能かよ(笑)と思われるでしょうけれど・・・。

幼稚園に入る前、すなわち生涯で最も古い記憶なのですが、母と叔母と3人で、どこかの学校の文化祭を見に行きました。そこで鉄道模型を見たのですが、その強烈な印象が現在までの趣味の原点だったと思います。その模型を見た瞬間に私が思ったことは
「これはおもちゃではない!」
ということでした。

おもちゃはたくさん持っていました。おもちゃを与えると特に喜ぶ子供だったからでしょう、周囲の大人達がいろいろなおもちゃを買ってくれたのですが、そのほとんどが自動車、飛行機、電車などの乗り物でした。それらのおもちゃで、友達と盛んに遊んだのですが、その際私にある種のこだわりがあって、友達や大人たちを不思議がらせていました。私は誰かが例えば自動車と飛行機を並べていたりすると
「これとこれは合わない」
と主張するのです。遊ぶのはいい、そのおもちゃを貸さないと言うのではない、しかしその二つを並べるのはいかん、と言うのです。言われたほうは意味が分からなかったことでしょう。何が言いたかったのか、お分かりですか?

その自動車と飛行機は、縮尺、すなわち実物を縮小した度合いが異なるから、一緒に並べるのはおかしい、と言っていたのです。なかなか鋭いでしょう?幼稚園くらいの時ですよ。そのくらいの歳でも、おもちゃを「模型」として見ていたのですね。それで模型の最も重要な要素である縮尺については、譲れなかったのです。別に自慢するほどのことではありませんが。

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