若い頃からずっと不思議に思っていたのは、たいがいの手帳に附録として載っている「常用漢字表」。誰が何のために使うのか、なぜ必要なのか、ずっと不審のままだった。
一時は、愛用する手帳の版元・高橋書店にこんなものはページの無駄だから削除するよう、利用者アンケートに記入しようかとさえ思った。
ところが最近、起きがけ近く夢うつつの中、何かを思いつくのと同じくらいの頻度で、覚えていた漢字を思い出せないで煩悶するようになった。実に不愉快な目覚め方である。
それですぐに机上にある電子辞書で確認する。この頃は、枕元に電子辞書を置こうかとさえ思う。
それで、はたと気がついた。
手帳の常用漢字表は、そういう健忘症のシニアのためだったんだと。。。
読者の方々のなかには、なんでいまさらそんなこととお思いの方も多いことだろう。
しかし、50代半ばを過ぎた僕には新鮮な「発見」だった。
ただいずれにせよ、僕は今もって手帳の常用漢字表は使っていない(そのかわり電子辞書を使っているに過ぎないが)。
来年の高橋書店利用者アンケートに、やはり不要だと書き込もうかな(笑)。
ログインしてコメントを確認・投稿する