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2015年03月01日15:05

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アメリカン・スナイパー(American Sniper)


 

「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」の名匠クリント・イーストウッドが、米軍史上最強とうたわれた狙撃手クリス・カイルのベストセラー自伝を映画化。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイルは、イラク戦争の際、その狙撃の腕前で多くの仲間を救い、「レジェンド」の異名をとる。しかし、同時にその存在は敵にも広く知られることとなり、クリスの首には懸賞金がかけられ、命を狙われる。数多くの敵兵の命を奪いながらも、遠く離れたアメリカにいる妻子に対して、良き夫であり良き父でありたいと願うクリスは、そのジレンマに苦しみながら、2003年から09年の間に4度にわたるイラク遠征を経験。過酷な戦場を生き延び妻子のもとへ帰還した後も、ぬぐえない心の傷に苦しむことになる。イーストウッド監督とは初タッグのブラッドリー・クーパーが、主演兼プロデューサーを務めた。(映画.comより)





 ここのところ、ブラッドリー・クーパーが輝いていると感じます。こんなにハンサムなのに、今まで話題にならなかったことが不思議なくらい。初めて彼に気付いたのは「ハング・オーバー」でしょうか。そのときも「こんな男前が埋もれているんやなぁ」くらいに思ったのを覚えています。

今がキャリアの頂点でしょうか。素晴らしい役作りだったと思います。体も大きく、たくましく。表情には誠実さをにじませ、でも恵まれた才能の持ち主である誇りも漂わせ。

また、妻を演じたシエナ・ミラーも素晴らしかった。彼女のこと、言葉は悪いけど見くびっていました。こんなに素晴らしい演技をするなんて。

幼いころから「狩り」の才能に長けていたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)。人にはない才能があった彼は、なにをやってもヒーローでした。例によって彼に憧れながらも複雑なコンプレックスを持つ弟がいて、彼はやっぱり兄が入隊した後、追うように数年後に入隊します。この辺は、女には理解できませんが、よく描かれる現象ですね。

で、クリスは愛国心と仲間(アメリカ国民)を守りたい一心で、厳しい訓練に耐えてネイビーシールズの一員となります。そして送られたイラク戦争。素晴らしい射撃の腕を持つクリスは、最初から頭角を現します。味方からは英雄視されるものの、イラクの反政府勢力からは多額の懸賞金を懸けられる存在となります。

母国には妻と子供たち。家族を大切に思ってはいるものの、クリスは4度イラクへ赴くこととなります。





噂通り、大変よく出来た映画だと思います。しかし、個人的には、今まで見た「ハットロッカー」をはじめとする兵士の苦悩と陶酔(と呼んでは叱られるかもしれませんが)を描いた作品群の域を出るものではなかったように思います(あくまで個人の感想)。

ただ、主人公側からばかりではなく、あちらにも優れたスナイパーがいることを具体的に描いたことはよかったと思いました。考えると当然なのですが、今まではここまでの描写はなかったような気がします。

優れた映画だったと思うのですが、一つ難をつけさせてもらうと、シエナ演じる妻が哲学的過ぎること。それが全部ではないのでしょうが、あんなに帰宅するたびに「あなたの心はここにいない」とか、終始言われると、せっかく帰って来てるのに心の居場所がなかったんではないでしょうか。もちろん、彼女の言っていることはいちいち正しい。でも、もう少し「バカな女」でもよかったんじゃないかな、と思ったのは私だけでしょうか。古いか・・・。

最後は象徴的な死を遂げてしまったカイル氏。その事実がわかっているだけに、最後に彼を見送る妻の視線が切ないですね。

彼を殺めた青年だって、病んでた。戦争のせいで。息子を案じる母親の頼みで、青年と行動を共にしたクリス。こんな展開、誰が予想したでしょうか。

まったく!なんで人は争うのですか。不毛な戦いをやめにしませんか。・・・と、叫びそうになるのですが、それは理想。もし、平和が続き、世界が桃源郷になっても、きっと争いは起こるのでしょうね。今現在、格差のせいで西側の若者が某国へと移ってゆくように。

どこまでがヒトのサガなのか。凡人にはわかりません。

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