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2015年02月03日19:37

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雨乞いの理屈

最近、認知心理学をかじり始めているのだが・・・そんなごく初歩の知識しかない私でさえも、いくつもの指摘ができる。
日本政府や安倍内閣などを非難することは「後付けの理屈」でしかない。
もともと「安倍首相のせいだ」と言い出したのは日本の誰かではなく、誘拐・拉致・監禁を行った自称イスラーム国だということを忘れてはいけない。

結果を見てから原因を後付けするのは大変簡単だ。身代金を要求する理由として
「日本がヨルダンなどに資金供与を行ったから」である必要などまったくない。
「日本がアメリカの同盟国だから」、にはじまって、
「日本が神道や仏教の国で、イスラームの教えを信じようとしないから」「日本人が偶像崇拝をしているから」「日本人が豚を食べるから」「日本人が酒を飲むから」「日本人は利子をとるから」「日本人は女が顔をさらして歩いているから」
・・・なんでもありだ。

自称イスラーム国の言い分をマスコミが大々的に宣伝したため、それを聞いたことがバイアス(偏った思考のもと)となり、ごく容易に政府や首相への非難へとつながった。ついでながら、もともと安倍政権を嫌っていたひとびとにとってはより強いバイアスがかかる要因になるわけだ。

心理学では「なぜ世界中で雨乞いが信じられているのか」という議論がある。雨乞いと雨の関係を考えるとき、大切なのは「雨乞いをしたから雨が降った」ではない。
雨乞いをせず、雨も降らなければだれも気にしない。雨乞いをせずに雨が降っても天気のことだからなぁ、で終わってしまう。雨乞いを見て、雨が降ったという結果があると大変印象的であり、ひとびとも助かる。だから記憶に残り、雨乞いが信じられてしまう、ということだ。
では、雨乞いをしても雨が降らない場合はどうだろう。術者がヘタだ、本当は雨が降らないように祈ったんだ、などの理屈がつけられる。が、実はそうならない場合が多い。雨乞いをするのは日照りなどでひとびとが困っているからで、雨乞いは「雨が降るまで」続くからだ。

「術者がヘタ」「降らないように祈った」が後付けの理屈であり、ほとんどの政権批判がこれにあたる。政権非難をやっているひとびとは雨乞いのように「テロがおきるまで」(俺が言ったとおりになっただろう?というために)続ける気だろうか。それこそ、日本国民に対する反逆だ。

さて、日本には日本国憲法第9条があり、戦争はできない。そして自衛隊も特措法などがなければ海外へは出て行けない。
7月1日の閣議決定で「集団的自衛権の行使容認」と騒がれたが、この人質事件で安倍首相も閣僚も「自衛隊の「じ」」さえ口に出していない。それもそのはず、閣議決定の内容は「日本国の存立が脅かされる」というとんでもなく高いハードルを設定したからだ。ひどい言い方をすれば、日本人がシリアで1万人殺されても、日本国の存立はゆるがない。つまり、それを理由にアメリカなどに加担できないような歯止めとなったのが「容認」だと宣伝されているわけだ。
その数日前に自称イスラーム国が独立宣言を行い、アメリカが国連を無視してでも空爆するぞ!と脅し始めている。つまり「集団的自衛権の行使容認」と言われているものは、アメリカに対するNO!でもあるわけだ。(TPPでもタフな交渉を続けている政府に、アメポチなどという言葉はまるであたらない・・・)
小泉政権のように「アメリカについて行きます」「軍事費を出します」なんてことを言ったら、日本がテロの標的になる確率はもっと上がっていたと考えられる。

交渉がどうのこうの、というのも相手が国でさえない。という事実を忘れていないだろうか。自称イスラーム国は一方的に動画などを送りつけてきただけであり、脅迫以外のなにものでもない。
日本政府が行ったアラブ諸国などを通じた連絡にも「まったく反応がなかった」ということのようだ。
これで交渉が成立するわけはない。それ以前に脅迫に屈するようなことがあればそれこそ「日本の存立が危うい」ということになる。

自分たちも困っているのに日本を助けてくれたヨルダンをはじめとするアラブ諸国・イスラーム諸国には心から感謝の言葉しかない。手伝えることは多くないが、政府はできるかぎりの協力をしてほしいと思う。比較的豊かな日本がヨルダンのような国(石油が出ない中東の国でかなりの負債をかかえながらも、難民を保護している)を支援することは決して神のご意思に逆らうものではない(イスラームの基本的な義務のひとつが喜捨だ)。

私は現政権の外交をすべて支持するわけではないが、自称イスラーム国対応は全体として、正しいものだと考えている。

■人質事件、対応適切=政府答弁書
(時事通信社 - 02月03日 17:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3256902
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