歴史認識問題で中国・韓国などは「証言」を証拠としているが、それがどの程度信憑性があるのか、そういう議論がきちんと行われているようには見えない。
あちらは「複数の証言があるから真実」のように言っていて、日本の多くの反論は「嘘」というものだが、心理学のほうでは違う考え方がある。
そのひとつが「誤情報効果」で、人間の記憶が簡単に改変されてしまうもの、もうひとつが「インプランテーション・フォールスメモリー」という誤った記憶を作ってしまうものだ。
私もたまたま見ていた放送大学「錯覚の科学」で知ったのだが、第6回に「記憶の錯覚 人の記憶は確実なのか」を見て、なるほどこういうことがあるのか、となった。
(心理学のサイトを探すと論文・説明などが見つかる。また、「錯覚の科学」はおもしろいのでご興味のある方はBS放送などで見てほしい)
以下、私の解釈なので、誤りがあるかもしれないが・・・
誤情報効果は
「自分が見た・聞いたものであっても、外部からの誘導によって思い出すときに記憶がゆがむ・誤ること」だという。講義では交通事故のアニメーションを見せたあと、そのときの状況を答える、という簡単な実験をやっていたが、事故のとき後ろを走ってきた車の色を講師が(わざと)誤って被験者に伝えると、そちらへ誘導できる、というもの。実際は緑色の車だったのに「後ろにいた青いのナンバーを覚えていますか」と聞いて、しばらく後にその車の色を聞くと被験者が「青」と答えてしまう。
インプランテーション・フォールスメモリーは
子供の頃になかった事象(たとえば迷子になった)などを肉親から聞かれ、「思い出す」ことを要求されると、まったくなかったことを数週間後に「ありありと」思い出してしまう効果。特に被験者がそのことを「よりよく知っている」相手だと顕著になる。2回めは20%、3回めは30%程度、そういうことが発生する。
となっている。どちらもごく簡単な会話によって発生してしまう。他にも関連しそうな多くの現象が心理学の実験・論文になり、検証実験も行われ、そういうことがある、と確認されている。
となると、過去の記憶(従軍慰安婦の場合は朝鮮戦争時の米軍相手の売春など)を大日本帝国軍によるもの、とすりかえることは比較的簡単で、国家や近親者が「そう言っている」から真実だ!と強制されればもっと顕著になるだろう。
報道によって「繰り返し」「聞かされ」「読まされ」ている「情報」はつい「正しい」と思い込みがちになるが、ほとんどの人は「検証」をしないし、他との関連を考えることはまずない。
「集団的自衛権の閣議決定」の例で探してみるとISISがイスラーム国として6月29日に独立宣言を行っている。閣議決定は7月1日。日本政府もバカではないので事前情報ぐらいはつかんでいたはずだ(と思いたい)。
「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」で「我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないとき」となると私にはイラクやシリアでそういう状況の発生は考えられない。
アメリカが「イスラーム国と戦争やるから自衛隊よこせ」と言ってきても「こういう閣議決定があるからダメだ」と突っぱねることはたぶん可能だろう。これまで特措法などであいまいになっていたことを明確にした、というのなら最終的に私は評価するだろうと思う。
外交は軍事力・経済力・友好国で決まるものだが、だまし合い・心理戦でもある。そのためには国内の足場も作っておかねばならない。
さあ・・・どうなりますことやら。
■中韓関係改善が焦点=進む日米安保協力―2015年外交展望
(時事通信社 - 01月02日 15:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3210009
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