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2014年12月28日06:08

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あきる野市さんぽ「秋川丘陵ハイキング・雹留山から二条城址」

あきる野市さんぽ「秋川丘陵ハイキング・雹留山から二条城址」

◎『秋川丘陵ハイキングコース・雹留山から二条城址』
「秋川丘陵」は秋川の南側に続く丘陵地帯で、あきる野市と八王子市の境になっています。都の自然公園に指定されており、かつては人気のあったコースでしたが、開発の波に押されてコースが分断されたこともあって往時の賑わいは偲ぶばかりですが、今でもまだまだ豊かな自然を感じることができ、街は近いのですが静かな里山歩きを楽しめます。そして歩き終わった後、「湯処・阿伎留の四季」で汗を流します。
コースは、武蔵増戸駅→山田大橋→旧鎌倉街道山ノ道→駒繋石(御前石)→駒繋石峠(上川峠)→秋川丘陵ハイキングコース入口→雹留山→十一面観音の祠→二条城(根子屋城)址→中村酒造→湯処・阿伎留の四季→秋川駅です。
http://oh-ya-ji.at.webry.info/201002/article_2.html
http://blog.goo.ne.jp/oghr195/e/5259f0d83caba86ac3a27d3c7207856d

○「山田大橋」
五日市線武蔵増戸駅からひたすら南に真っ直ぐ進み、秋川に架かる「山田大橋」を渡ります。渡った先に道標があり、「二条城」を示すその先の網代トンネルの右側の道を登って行きます。
【旧鎌倉街道山ノ道】
この道が、中世の頃、東国の武士達が彼らの居館と鎌倉との往還に踏み固めた「旧鎌倉街道山ノ道」の道筋の一部になります。旧鎌倉街道は、武蔵増戸駅から網代橋で秋川を渡った後、弁天橋で引谷川を渡り、ここ網代トンネル手前から駒繋石、上川峠(駒繋石峠)を経由して、上川トンネルの先に抜けています。
関東の鎌倉街道には、「鎌倉街道上ノ道」「鎌倉街道中ノ道」「鎌倉街道下ノ道」とありますが、別にある「鎌倉街道山ノ道」は別名「秩父道」と呼ばれ、鎌倉と秩父、そしてその先の上州を結ぶ街道です。高尾から北は、元八王子→戸沢峠→【上川峠】→武蔵増戸駅→梅ヶ谷峠→吉野梅郷→軍畑→高水山→上成木→小沢峠→名栗→名郷→妻坂峠→横瀬→秩父神社と、幾つかの峠や川筋を越えて秩父に向かいます。高尾から南は、七国峠→相原十字路→相原駅→南町田で鎌倉街道上ツ道に合流し、鎌倉に向かいます。
http://homepage2.nifty.com/totsuka_ky/kamakura/yamamichi.html

○「駒繋石(御前石)」(網代483)
坂道を登りきると、左右にはゴルフ場が広がっています。ごみ処理場(西秋川衛生組合御前石排水処理センター)を過ぎるとやや森が深くなります。ごみ処理場を左に回り込んでいくと、右手に三角錐の形をした石と穴の開いた石「駒繋石」(御前石)があります。説明板などありませんが、なんでも昔、この石に駒(馬)をつないだそうです。この駒繋石には、畠山重忠が馬を繋いだとの話が残っています。この先の駒繋石峠は、この石から名付けられました。
http://minkara.carview.co.jp/userid/486530/spot/611742/

○「上川峠(上川口峠、駒繋石峠)」(網代)
駒繋石から舗装された道を進んでいくと丁字路になります。ここが「上川峠」になります。別名として、上川口峠・駒繋石峠・御前石峠・山田峰越え・網代坂などとも呼ばれています。駒繋石峠は、畠山重忠だけでなく幾多の戦国武将が往還しました。北条氏照は、青梅筋・軍畑の辛垣城を攻略するときこの峠を進んでいます。秀吉の小田原攻めのときは、上杉景勝はこの峠を越えて八王子城に攻め込んだといいます。ここから、右に上川トンネルへと下って行く道が旧鎌倉街道です。
http://minkara.carview.co.jp/userid/486530/spot/611742/
【秋川丘陵ハイキングコース入口】
駒繋石峠の分岐の正面の道が「秋川丘陵ハイキングコース」の入口になり、道標「二条城2.8km・秋川駅6.7km」に従って進みます。雑木林の中に、広くて緩やかな尾根道が続きます。道標「上戸吹バス停3.8km・二条城2.7km」を過ぎ、左側の東京サマーランドへのゲートを分けていきます。

○「雹留山のプレートのあるピーク」
右手にぽっこりと小さいピークがあり、雹止山(雹留山・ひょうどめやま)と書いてあるプレートがあります。地図に記載されている場所とプレートがある位置が違うようで、雹留山から西へ100m程手前の小ピークになります。南東はゴルフ場で、山頂には赤塗りの鳥居と小さい祠があります。プレートの下には小さな看板が掛けられており、そこには次のように書かれています。
《幾度かこの周辺を散策しましたが、昨年秋60年数年ぶりに雹止山が判りました。昔の風景を覚えている私には夢のようでした。雹止山のことは子供の頃に教えられておりました。昔から農家では山林は田畑と同様、日常生活と切り離せない存在で、樹木は建造物や燃料に、落ち葉は田畑の堆肥にと農を営む上に置いて重要な役割を果たしておりました。この地域の農家では毎年1月8日を山の神の日と定め、お神酒等を供え山の恵みに感謝し、そして山の安全をお祈りし、山仕事は休み、山にも一緒に休養させる習慣が有りました。1月8日には父親の代わりに、お酒お米お提灯を供え、お祈りした事がありました。少年青年時代の頃のお社は本当に小さいお宮様で、道脇にポツンと建っておりました。それが現在ではこのような立派なお宮様に生まれ変わり、益々感動した次第です。平成21年5月吉日 あきる野市在住 大正生まれの男》
http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=12284
http://www.mapion.co.jp/m/35.707168_139.2652238_8/v=m2:%E9%9B%B9%E7%95%99%E5%B1%B1/

○「雹留山」
東へ100m程行くと、左手に東京サマーランドへと向かう道があり丁字路になっています。ここが地図上での「雹留山」だと思われます。それを示すものはなにもありません。右手すぐのゴルフ場内の道では、放水車やダンプがけたたましく走っています。落ち着けるところではありません。

○「二条城への道」
さらに先に進みます。しばらくして右手の送電線鉄塔を過ぎ、道標「上戸吹バス停2.8km・二条城1.7km」を過ぎていくと広場があります。広場からさらに尾根道を進んでいくと分岐があります。 正面の道はサマーランドへの道ですが、当然立入禁止になっています。道標「上戸吹バス停2.1km・二条城1.0km」に従い、右手の道を進みます。二条城を目指してそのまま進んでいくと、広くて緩やかな尾根道は終わり、これからは谷筋の細い道になります。

○「十一面観音の祠」
谷筋を進んでいくと、左手にお地蔵様が2体あります。その間にある階段を登っていくと「小さな祠」があります。祠の中には仏像が1体安置されています。十一面観音を祀る祠で、安産の神様だそうです。祠から元の道に戻ってさらに進んでいきます。両側に笹が生えたところを過ぎていくと分岐があります。正面の道の方がしっかりとしている感じがしますが、道標「二条城0.3km・秋川駅4.2km」に従って左手の道を登っていきます。尾根の上は、人ひとりがやっと通れるほどの狭い道が続きます。

○「二条城(根子屋城、戸吹城)址」(上代継)
両側が切り立った崖になっている道を注意しながら進んでいくと、「二条城址」に着きます。二条城は根子屋城・戸吹城ともいいます。小さな祠(八幡宮)とベンチが3つ設置されていますが、周りは竹林になっていて展望は得られません。二条城は、もともと滝山城主であった多摩の名族大石氏によって築城されたものと伝えられていますが、後に滝山城を手中に収めた北条氏照はここを戦略上の重要な砦として、甲斐の武田が秋川谷に侵入するのを厳しく監視したといいます。しかしながら、永禄12年(1569)武田信玄の関東遠征軍に滝山城内を土足で蹂躪されるという大打撃を受けると、氏照は敗因を加住丘陵の地形的欠陥と考え、新しい要害の地を高尾駅北側の深沢山に定め、八王子城を築城して城替えしました。これに伴い二条城も不要の砦となり、歴史の彼方へ消えていってしまいました。
http://pub.ne.jp/ueman/?entry_id=4851430
http://homepage3.nifty.com/azusa/tokyo/akirunosi.htm

○「サマーボウル駐車場」(上代継600)
道標にある上戸吹バス停への道を下らずに、正面の尾根道を行きます。両側が切り立った崖になっている道を注意しながら進んでいくと、左に圏央道が見えてきて車の騒音がうるさいです。しばらく進むと道標があり、左下への道が秋川駅となっていて、この道を下ると「サマーボウル駐車場」に降り立ちました。今回、ハイキングコースでは誰とも出会うことはなく、静かな楽しい一日になりました。なお、サマーボウルは2011年5月に営業を中止しています。

○「中村酒造」(牛沼63)
滝川街道に出て、秋留橋を渡って行くと清酒千代鶴で有名な「中村酒造」があります。清酒千代鶴は、奥多摩の清流秋川の流域に位置し、秩父古生層にこされた地下水を汲み上げ厳選された米を用いて、経験豊かな杜氏等の技術によって醸造されています。また隣には、千代鶴酒造り資料館があります。明治17年建築の酒蔵の中に、創業より200年間に渡って使用された酒造りに欠かせない伝統の用具や数々の資料を展示しています。
http://www.chiyotsuru.jp/
http://joe.ifdef.jp/01-003tobuki/tobuki.html

○「湯処・阿伎留の四季」(秋川3-3)
この後、秋川駅のすこし北側にある「湯処・阿伎留の四季」で汗を流しました。大きな檜の風呂に入浴しながら、ヒノキチオールの成分が溶け出した湯で体の芯まで癒される入浴施設「秋留の湯」と、磊床浴とミストラドン浴が楽しめる「秋留の郷」の2つの癒しが体験できます。ここは天然の温泉ではなかったのですが、なかなか良いお風呂でした。入浴料大人850円。
http://www.akirunotoki.com/
http://akiruno.town-info.com/akirunotoki/

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