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2014年12月15日07:10

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福生市さんぽ「縞屋の滝から熊川神社・福生院」

福生市さんぽ「縞屋の滝から熊川神社・福生院」

○「ひよどり坂」(牛浜15)
青梅線牛浜駅から西に向かい玉川上水の萱戸橋（かやとばし)を渡り、奥多摩街道を越えて西から南へとカーブする急坂を「ひよどり坂」といいます。「鵯越（ひよどりごえ）」に勝る急坂だとの戯言（ざれごと）からといいますが、出所は不明です。斜度12％の標識が立っています。

○「縞屋の滝」(牛浜7)
ひよどり坂から南に向かうと、福生七小学校の東に「縞屋(しまや)の滝」があります。フェンスが邪魔ですが、落差2ｍ程の小さな滝です。説明板に次の説明があります。
《福生市内には9カ所の湧水があります。縞屋の滝は、冬でもかれることなく、水音をたてています。福生市内で最も湧出量の多い湧き水と考えられている場所です。縞屋の滝のそばには、ケンポナシの大木があります。かつて、ハケ上には千人同心清水才次郎宅があり、清水家の屋号が「縞屋」といわれていたことに由来するといわれています。》
縞屋の滝は、武蔵野台地を横切る崖線の崖下にある湧水の一つです。福生市内には、縞屋の滝のほかにも8か所の湧水があるといわれています。崖線の断面から段丘面を形成する砂礫層がみられるほか、湧水が豊富であるため樹林地となっています。
http://www.fussakanko.jp/pc0111.html
http://ameblo.jp/kobaken-horn/entry-11267107996.html

○「ほたる公園」(南田園3-9)
縞屋の滝からハケ下を南に向かうと「ほたる公園」があります。玉川上水から引かれた熊川分水沿いにあるユニークな公園です。かつて昭和30年代まで、玉川上水周辺でゲンジボタルが群れをなして生息していましたが、その後の都市化により年々数が減っていきました。そのため、ホタルの棲息を保護する施設として昭和48年に開園されました。その後、ほたる研究会の会員の人々によってゲンジボタルが養殖され、かつての光が織りなす風情のある自然がよみがえりました。園内は約1700㎡で広くはありませんが、現在、公園内にゲンジボタルの養殖施設があるほか、ほたる鑑賞のための木道などが整備されています。
【ホタル祭り】
毎年6月中旬には、玉川上水青梅橋付近とともに「ほたる祭り」が開催されます。
http://fussa.underhead.jp/?eid=528433
http://www.fussakanko.jp/pa0206.html

○「多摩川中央公園」(北田園1丁目)
多摩川沿いにある「多摩川中央公園」は、四季を彩る「つつじ」、「花菖蒲」、「萩」などがあり、散策をとおして自然を満喫させてくれます。また、小川や、じゃぶじゃぶ池で水遊びを楽しむこともできます。
http://1000enpark.com/park/tokyo/fussa/tyuuou.html

○「多摩川の桜並木(明神下公園)」(北田園～南田園)
福生市一番の桜の名所といえば、多摩川の堤防に沿った桜並木です。2.5Kmにわたって続く桜並木が満開のころは、花の美しさに誘われるように大勢の花見客が訪れます。毎年3月下旬から4月初旬にかけ開催される「桜まつり」は、永田橋から睦橋の間にある「明神下公園」で、おはやしや野だて、吹奏楽団の演奏も行われ、堤防沿いでは消防少年団鼓笛隊パレードや民踊パレードが繰り広げられます。また期間中は、全長約2㎞に800個のちょうちんを設置され、明神下公園本部前ではライトアップも楽しめます。
http://www.natsuzora.com/dew/tokyo-west/fussa-tamagawateibo.html
http://www.fussakanko.jp/pa0201.html

○「下の川緑地せせらぎ遊歩道公園」(北田園～北田園)
明神下公園から東に向かうと「下の川緑地せせらぎ遊歩道公園」があります。中福生陸橋(北田園1丁目、縞屋の滝の北)から睦橋(北田園1丁目)まで、奥多摩街道沿いのとても長い遊歩道公園です。
http://www.city.fussa.tokyo.jp/map/m1cpmb000001rzgr.html

○「睦橋」(南田園1丁目)
昭和57年4月8日、福生市と秋川市（あきる野市）を結ぶ3番目の橋「睦橋」の開通式が行われました。橋の長さ415ｍ、幅18ｍ、このうち3ｍの歩道が両側についた立派な橋です。この開通により多摩橋、永田橋の混雑が緩和されるとともに、住民が八王子方面や中央高速道路へ行くのに大変便利になりました。多摩川で最も新しい橋です。秋川市の東の玄関にあたるこの橋の付近は、河川敷公園が整備され、市民のスポーツの場、憩いの場として親しまれています。晴れた日は、滝山丘陵、奥多摩の山々が眺められます。
http://www.tjh.jp/bridge_story/river/detail.php?rid=100000000&no=40&bk=1
【熊川の渡し(南の渡し)跡】
五日市街道初期の道、伊那道の渡し場で古くは「小川の渡し」とよばれ、その後「熊川の渡し」となりました。熊川村内では字名の南から「南の渡し」と呼んでいました。熊川の字南、内出からあきる野市小川を通り五日市に通じる道は、かつては「伊奈道」とも呼ばれた「江戸道」です。多摩川を渡るにはここの「熊川の渡し」によるしかありません。
http://www.geocities.jp/kikuuj/kyudo/watashi3/tama-watashi3.htm

○「福生南公園」(南田園1-1)
睦橋の南にある「福生南公園」は、野球場、テニスコート、1.5㎞の周回ジョキングコース、また、アスレチック遊具などを完備した河川敷公園です。天気が良い日は、お子様からお年寄りまで一日楽しめます。バーベキュー施設が7箇所（要予約）あり、樹木も多いため、木陰で一日ゆっくり過ごせます。
http://www.city.fussa.tokyo.jp/map/m1cpmb000001rwgf.html
http://1000enpark.com/park/tokyo/fussa/minami.html

○「千手院」(熊川20)
多摩川の左岸に建つのが「千手院」で、夷春伯和尚を開山として創建されたと伝えられ、その年代は明らかではありませんが、室町時代末期ごろの創建と推定されています。境内にはシダレザクラやイヌマキ、サルスベリ、クロマツ、ヒバなどの古木が多く、墓地からは多摩川や秋川の広々とした河原が見渡せます。寺では伝開山夷春伯禅師坐像と達磨大師坐像を所蔵しており、どちらも優れた彫刻であることから福生市の有形文化財に指定されています。
http://www.portaltokyo.com/guide_tama/contents/c39009senju.htm

○「石川酒造」(熊川1)
千手院の東、白い蔵が立ち並んでいるのが「石川酒造」です。酒銘「多満自慢」は多摩の心を表現し、また多摩の自慢となるよう願いをこめて命名されました。敷地内には、カジュアルレストランやそば処、資料館、一般に蔵を開放したスペースなどがあり、ここに来れば多満自慢と素晴らしいロケーションの中で、ゆったりと過ごすことができます。蔵の中でも一番大きい「本蔵」は、幅約25m、高さ約13m、奥行き28mの広い蔵です。外気に左右されにくい造りで、酒造りにもっとも適した環境を維持しています。明治31年建造の土蔵を使ったレストラン「雑蔵」（ぞうぐら）があり、仕込み水を使って打った蕎麦がいただけます。また、長屋門の奥には「福生のビール小屋」があり、こちらは手作りピッツァも食べられるイタリアンレストランになっており、ここで作られた地ビール「多摩の恵」もいただくことができます。
【熊川分水】
敷地の中を、玉川上水から引かれた「熊川分水」が流れています。これは明治19年から引かれたもので、工事には石川家を中心とする熊川村の人々が携わりました。
【夫婦ケヤキと仕込み水】
樹齢400年を越える二本の太い幹は「夫婦ケヤキ」です。根元には、大黒様と弁天様、それに酒造りに使われる「仕込み水」が引かれています。現在は、地下150mからくみ上げた地下水を使用しているとのことです。
http://www.tamajiman.co.jp/
http://www.geocities.jp/bono_0113/ishikawa-syuzo.htm

○「南稲荷神社」(熊川68)
石川酒造の通りにあるのが「南稲荷神社」です。当地の稲荷講の人々によって祀られた祠で、天保8年(1833)の記録には既に当社の記載があります。福生市指定の天然記念物「大ケヤキ」と小さな赤い鳥居があり、向いの石川酒屋の黒塀が懐かしいです。
【大ケヤキ】
高さ26ｍの大ケヤキで、市の天然記念物になっています。
http://blog.goo.ne.jp/daimatsuno/e/690d7e7087e0d06dfd9e8e2fa1a566c5
http://cityofwoods.web.fc2.com/tokyowoods/keyaki/keyaki27.html

○「真福寺」(熊川309)
睦橋通りに面して「真福寺」があります。応永5年（1373）、秀長僧都を開山として創建されたと伝えられますが、定かではありません。近世の初めごろ(17世紀)まで修験の半沢覚円坊が、多摩一円の修験の支配の拠点としたとも伝えられます。また、寺では江戸時代の作とされる如意輪観音坐像を安置しており、市の有形文化財に指定されています。
【田沢氏の墓】
墓所には、江戸時代に熊川郷の地頭であった旗本「田沢氏の墓」があり、福生市の史跡に指定されています。田沢氏は武田信満の四男（二男？）武田信長の4代の孫正信が丹沢山の諸佛が獄に閉居し、その子正昌の時武田を改め丹沢と称しています。正昌は武田信昌、信虎、信玄と仕えています。その子正俊は信玄に仕え、第四次川中島の合戦に22才という若さで参加、先鋒にて傷を負い翌日に死亡しています。その子がここに眠る田沢正忠です。正忠は信玄勝頼に仕え、武田家滅亡後徳川に仕えています。正忠の時丹沢から田沢に改めています。
http://portaltokyo.com/guide_tama/contents/c39015shinfuku.htm

○「熊川神社」(熊川660)
真福寺から熊川分水に沿って北に向かうと、「熊川神社」があります。創建時代は不明ですが、江戸時代に熊川村の守護神として確立したようです。祭神は大國主命。市内最古で荘厳な神社本殿は、桃山時代の木造建築で都指定有形文化財（建造物）に指定され、社を覆う樹木が重厚な雰囲気を漂わせています。
【福生七福神】
境内に、一社だけで「福生七福神」が揃っています。
http://www.fussakanko.jp/pa0112.html
【杜の美術館】
熊川神社の入口に、熊川神社の祢宜（ねぎ）野口裕教氏が20年間に集めた染織品、木漆工品、陶磁器、和だんす、人形など1500点を収蔵した、平成8年開館の美術館です。この美術館は、結婚披露宴の会場などに使われてきた由緒ある築180年の野口家母屋を改造したもので、歴史のある建物自体も美術品のようなたたずまいを見せています。
http://www.fussakanko.jp/pa0132.html
【明神坂】
杜の美術館から南に回り込むと、西に「明神坂」があります。北西にせせらぎ通りに下ります。近くに廃道(階段)がありますが、これが旧明神坂のようです。

○「伝地頭井戸」(熊川694)
熊川神社の北に「伝地頭井戸」があります。江戸時代に熊川村の鍋ヶ谷戸地区を知行していた徳川幕府の旗本（地頭）長塩氏が、水不足に悩む領民のために井戸を掘り与えたと伝えられる伝承を持ち、昭和30年代まで地域の共同井戸として使われていました。この井戸は地頭と村民との支配体制や当時の社会構造を知るうえで貴重な資料です。
http://www.kurumiru-fussa-omotenashi.com/kumakawabunsui_root.html

○「福生院」(熊川716)
伝地頭井戸から北に向かうと「福生院」(ふっしょういん)があります。室町時代に創建されたと伝えられますが、年代などは明らかではありません。本堂のほかに「十一面観音堂」が建ち、「長塩氏の墓」があります。また、寺では伝開山月堂宗秋禅師坐像、釈迦如来座像を保存しており、これらは福生市の有形文化財に指定されています。
http://mikiomonya.jugem.jp/?eid=671
【長塩氏の墓】
墓地に武田家臣長塩氏の子孫の墓(五輪塔)があります。説明板によれば、長塩氏は正平が信玄、勝頼に仕えており、武田滅亡後に徳川に仕えています。その子作兵衛は徳川に仕え、確かその次の正家からここ熊川を領しており、ここに葬られました。五輪塔には字が刻まれていませんが、正家の墓だと思われます。
http://www.museum.fussa.tokyo.jp/human/05.html
【板碑(石造供養塔婆)】
板碑(石造供養塔婆)は嘉元4年(1306)の銘があり大変古いもので、福生市内では二番目に古いものだそうです。本当に保存状態がいいです。
【鯖大師像】
福生院に「鯖大師像」があります。奥多摩新四国八十八ヶ所に連なっており、番外霊場四番の鯖大師が祀られています。一見釣りの神様のように見えるけれど、これはお遍路中の弘法大師です。
http://members.jcom.home.ne.jp/nobish/2155saba.html
【清水坂】
福生院の南側から西への「清水坂」を下ると、奥多摩街道の通る拝島段丘のハケ下の道「せせらぎ遊歩道」に出られます。清水坂は、拝島段丘のハケ下から湧く清水による坂名です。
「民話・酒とからす天狗」
http://www.fussakanko.jp/pa0121_05.html

○「牛浜地蔵尊(千手院牛浜墓地)」(熊川1033)
五日市線熊川駅の北西、福生三中の東にある千手院牛浜墓地に、「牛浜地蔵尊」があります。三体の真ん中の大きな地蔵で、この地蔵は地蔵坂に立っていたそうです。
http://kzmuraoka.files.wordpress.com/2011/07/m-125.jpg
【宝永2年銘庚申塔】
千手院牛浜墓地に「宝永2年銘庚申塔」があります。三体の石仏の中央がその庚申塔です。説明板があり、福生市指定有形民俗文化財になっています。
http://kzmuraoka.files.wordpress.com/2011/07/m-126.jpg
http://kzmuraoka.files.wordpress.com/2011/07/m-127.jpg
【藤雲嶺の墓】
千手院牛浜墓地に「藤雲嶺(とううんれい)の墓」があります。安政6年(1859)７月、牛浜地区を豪雨による水害が襲いました。藤雲嶺作成の絵巻『牛浜出水図』に描かれています。藤雲嶺は、幕末に江戸から熊川牛浜地区に手習いの師匠として招かれた人物で、千手院の過去帳によると文久4年(1864)１月に亡くなりました。
http://www.museum.fussa.tokyo.jp/human/09.html

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