■自死と依存症「陶酔からさめたときの絶望が引き金に」臨床心理士が語る「現状と対策」
(弁護士ドットコム - 11月23日 16:21)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=3154653
サンテグジュペリの「星の王子様」に、アル中の「呑み助」という登場人物がいます。
王子様との会話だけ抽出すると、
「きみ、そこで、なにしているの?」
「酒のんでるよ」
「なぜ、酒なんかのむの?」
「忘れたいからさ」
「忘れるって、なにをさ?」
「はずかしいのを忘れるんだよ」
「はずかしいって、なにが?」
「酒をのむのが、はずかしいんだよ」
この本は子どものころ読んで、とても心に響く部分が多く、いろんなフレーズが記憶に残りました。
そして今、このフレーズが自分のこととしてわかる立場になってしまった……
アルコールは誰にも平等に優しいし、飲むという単純行為だけですべての負荷を取り去ってくれます。
美味しく楽しいお酒ならいいけれど、この世から逃走するための手段になってしまったら、もうアルコールの魔の手に取りこまれたも同然。
失望から飲酒し、絶望から死を選びそうになったとき、
死を選ばないために、飲む。
けれど、「いいからいい加減消えてくれ」と思っている家族も正直、多いことでしょう。
振り向けば手を差し伸べてくれる家族がいる限り、まだ間に合うんです。
振り向いても誰もいず、「死んでください」と書き置きを残して家族が消えている、という状況に至ったら、もう誰のせいにもできません。
家族が手を伸ばしてくれている間に、自分で自分を救えるか。
それがぎりぎりの瀬戸際だと思います。
ログインしてコメントを確認・投稿する