身内を「愚妻」というのがたしなみの国ですから。

10月にイタリア旅行して再確認したんだけど、あちらでは30過ぎたら突然女性が樽みたいになるのよね。
でも既婚男性は妻を「うちのカーちゃん綺麗だろ？世界一さ」と胸を張る。
一方日本では、30過ぎたらもうおばはん扱いで、母親なんて美醜の評価の対象にもならないし、男は妻を悪くいうのがたしなみみたいなところがあるでしょ。
愚妻とかブスとか、結婚は人生の墓場とか。まるで自慢みたいに。
「うちの妻は綺麗だ」「お母さんは美人だと思う」という評価が家の中にあれば
女性としてもうれしくて、もっときれいになりたいと思うのに、
家庭に入った女性が「もっときれいに」なんて頑張れば
「主婦のくせに変」「いいから家のことしてろよ」「家庭の中でまめまめしくしてこそ美人」といなされるのよね。
この差は何かしら。
普段ほとんど化粧なんてしない自分でも、なんか変だと思うわ。

ところで関係ないけど、宣伝。
「小説家になろう」サイトで連載中の小説「お蔵出し怪異譚」再びの最終章、更新しました。
リアルタイムオカルトエッセイです。
壁や天井の中から聞こえる謎の音について現状を書き続けてきました。
よろしければおいでくださいね。

http://ncode.syosetu.com/n3695ce/