mixiユーザー(id:3510747)

2014年03月14日23:39

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これが古い日本の企業体質への一石となれば……無理かな

こんなこと言っちゃ怒られそうだけど、
企業の愛国心や帰属意識はあんまり問題にされないのに、
個人にだけやたらに愛国心やら帰属意識やらを要求するのは、もう無理なのではないか。

企業はとうに国際化・多国籍化して、
より有利な条件を求めて日本から海外に拠点を移しちゃったりしてるわけだ。
外国に移転した日本企業は
主として移転先の国民を雇用し、移転先の国に税金を払う訳だろう?

それなのに、一個人たる社員がより有利な条件を求めて
韓国のライバル企業に研究データを提供したりするのはけしからん、
裏切り者! 非国民! 国賊! 産業スパイにもっと厳罰を!……だなんて
とても言えた義理じゃないんじゃないか?


日本企業には、社員に絶対的帰属と忠誠と献身を求めて、
なおかつそれに甘える傾向があるけれど、
グローバル時代にはそういう考え方は通用しない。

企業がグローバル化すると同時に、個人としての社員も「グローバル化」して、
国から国へ、企業から企業へ渡り歩くことが普通になっていくだろう。

特に、競合相手にまで名が知られるくらいの
すぐれた才能や特別な技術・知識・情報を持つ人ほどその傾向が著しい。

あえてさらに暴言を吐けば、
たまにはこういう事件でも起こらないことには、
「これからは国際競争の時代」「世界同一賃金」とかいう理屈で
賃金は抑え気味にしておいて、精神論と競争原理で煽り立てて社員を酷使する、
某ユ○○ロの会長みたいなブラック企業体質の経営者は目を覚まさない。

(東芝もそうだ、と言いたいわけではないけれど)

社員、とりわけ企業にとって重要な
知識・技術・ノウハウを持った社員に然るべき処遇を与えることは
企業にとってはリスク管理の一環であって、
経営者がそれをないがしろにするならば、
企業自身にとって命取りになる。

(東芝がまさにそれだった、とはあえて言わないけれど)


――――――――――――――――
■東芝のデータ、転職直後に提供 有利な条件狙いか
(朝日新聞デジタル - 03月14日 15:22)

 総合電機大手「東芝」の記憶媒体の研究データが韓国企業に流出したとされる事件で、不正競争防止法違反容疑で逮捕された元技術者杉田吉隆容疑者(52)=北九州市門司区=が、韓国の半導体大手「SKハイニックス」へ転職した直後に、研究データを同社に提供していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 杉田容疑者がそれまで在籍していた米半導体大手「サンディスク」と業務提携する東芝を、SK社は記憶媒体のシェア争いで追っており、警視庁は、ライバル社に自ら情報を持ち込み、より有利な条件で転職しようとしたとみている。

 捜査関係者によると、杉田容疑者は2008年5月にサン社を退職し、2カ月後の同年7月にSK社に入社。この直後、USBメモリーなどに入った東芝の研究データが杉田容疑者からSK社に提供され、韓国にある事業所内のパソコンで複数の社員が共有していた疑いがあるという。

 提供された情報は、東芝とサン社が共同開発している「NAND型フラッシュメモリー」に関する最先端技術の研究データ。杉田容疑者はサン社でメモリーの故障の原因を解析する研究を担当し、データを管理する東芝のサーバーにもアクセスが可能だった。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=2802599
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