mixiユーザー(id:522149)

2013年12月03日00:08

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自分喪失

現在の仕事は奨学金を申し込んだ大学生の
申し込み番号をデータに打ち込む作業に従事している。
私の仕事は、そういった構築データの元
データを作成することで一日に数万の
数字の羅列をパソコンに規則正しく打ち込んでいかねばならない。

単調かもしれない。
数字が視界に入ると
右手の指が勝手に動く、もう体がだいたい
数字の場所を覚えている。
カタカタ
そして、そういうことをしながら
マンガのストーリーを一生懸命考えたりする。

耳にはイヤホンをあて
打ち込むリズムが乗っていきそうなものを
繰り返し流す。
数字とキーをたたく音と
取り留めもない物語のイメージが
映写機のように脳内で合成されて
ふと、それを一生懸命意識で追っていると
気がつけば自分の存在が消える瞬間がある。

その時に記憶が消える。
一時間、二時間経過してもその間は
時間の感覚が数分のように感じる。
数字が言葉の思考を奪い、
意識が現象に集中したときに
境地に入れる、この瞬間に入ろうと思っても
意識して入れるものではない。
助走がいる。一度はいると転がる石のように
アイデアがめぐってくる、あれやこれや
が目の前を駆け抜けていく。

そして気がつくと空から地上に急降下
するような感覚で机の前で座っているのである。

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