9月1日(日)
今年の目標として木曽川を河口から源流まで少しづつ歩いている。
それとは別に、木曽川流域ドライブ観光も始めた。
今回はその中流域コース。
まずは廃観光地となっている深沢峡へ行くことにした。
廃観光地といっても、単に寂れて流行らなくなったのではない。
閉鎖されて立入禁止になったのだ。
丸山ダムというのがある。
木曽川の八百津町に作られているダムだ。
大きな人造湖があり観光地だった。
ダムの下まで鉄道が敷いてあった。
湖には遊覧船が走っていた。
観光客が少なくなって、鉄道も遊覧船も廃止になった。
丸山ダムも、かさ上げして「新丸山ダム」というのを作ることになった。
遊覧船の船着場だった深沢峡は水没予定地だ。
昔は車で行くことができたけど、土砂崩れで道路がなくなっている。
というように、なかなかステキなところだ。
木曽川を研究するものとしては、ぜひ行かなければ。
国道19号から21号を走る。
瑞浪市にある旧中仙道の津久井宿から細い県道を行く。
小さな集落のはずれ、瑞浪衛生センターという建物のところで道路は終わっている。
ここから先は車両通行禁止。
さらに何度も「通行禁止」の看板とトラ柵が出てくる。
かまわず横を通り抜けて歩いていく。
だんだん道も狭くなり、登山道のようになってきた。
でも斜面は緩やかで快適だ。
廃公衆便所があった。
廃屋もあった。
民宿と小料理屋を兼ねた三階建ての建物だったそうだ。
完全に廃墟になっている。
さらに登山道を下りていく。
木曽川に架かる五月橋が見えてきた。
かなり立派な作りで、自動車が渡っていたそうだ。
今では橋の真ん中辺りにグレーチングが乗せてあるだけ。
鉄の網の下は20メートルほどで木曽川だ。
歩いて行くとグレーチングがズルリと動く。
なかなかスリルがある。
渡りきって向こう岸の斜面を登っていく。
すぐに廃国道418号線に出た。
4月に歩いた登山道のような国道だ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1900173206&owner_id=614168
懐かしくて、ちょっと歩いてみる。
川の向こうに、深沢峡の廃屋が見えた。
また橋を戻り、廃屋まで来た。
建物の左手に急斜面の道が下りている。
船着場跡に続いているはずだ。
なんとか降りて行ってみる。
朽ち果てた東屋があった。
石段を降りると、木曽川の川面で終わっていた。
船着場から景色を眺める。
静かで美しい。
これがダムの底に沈んでしまうのか。
なんだか切ないなあ。
また登山道を登り、車に戻る。
1時間半ぐらいのハイキングだった。
深沢峡は名古屋から近くてお手軽な秘境だ。
また秋の紅葉の時期にでも行ってみよう。
廃国道には湧き水もあるから、テントを持って行ってもいいな。
ということで、次は御嵩町の隠れキリシタンの里を訪ねることにした。
明日また日記に続きを書く。
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