燃えた「パシフィック・リム」
人間の動きがそのまま、ロボットの動きになるっていうのは、「ジャンボーグA」または「闘将ダイモス」か。
しかし、二人で操縦するっていうのは、画期的なアイディア。
「超人バロム1」みたいに、二人がけんかしたりしたら、動かせなくなっちまう。
イェーガーと呼ばれる巨大ロボットを操縦する時に、こうした枷をはめることで、ストーリーがおもしろくなるっていうもんよ。
怪獣は海からやってくる。
これは「ゴジラ」からはじまったパターンの踏襲である。
最初は迎え撃つべく、海でたたかう。
そこに目撃者としての船を絡めるところがまた、うまい。
怪獣のデザインは、うーん。なのである。
ある意味、ウルトラマンのガボラっぽいのと、ウルトラセブンのギラドラスっぽいの。
実相寺の求めたガマクジラとかのグロテスクさはあるけど。
後々の展開で、あらま、「ウルトラマンA」でないかい、となる。
香港。
怪獣の切り身で商売するっていうのは、「ゴジラVSビオランテ」が元ネタか。
香港なら、そういう肉売っててもおかしくない。
監督・脚本のギレルモ・デル・トロは、大の怪獣オタク。
来日した時、怪獣フィギアをいっぱい買っていたのをテレビで観た。
子供の時ウルトラシリーズを観ていたと言っていた。
別のところでは「鉄人28号」が好きだと語っている。(だから、デザインが似てる。当然80年版アニメ)
エンドタイトルのSpecial Thanksの面々がすごい。
ジェームズ・キャメロン
デヴィッド・クローネンバーグ
アルフォンソ・キュアロン
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
キャメロンは、3Dの関係かなぁ。
クローネンバーグは、美術にクローネンバーグ一家のキャロル・スピアーが参加しているからか。「コズモポリス」の美術は彼女じゃなかった。
アルフォンソ・キュアロンは、同郷のメキシコ人で、「ハリー・ポッター」で今回の特撮担当のILMと仕事してるからか。
イニャリトゥもメキシコ人だし、菊池凛子は彼の「バベル」で有名になったし。
読み取れなかったけれど、IMDBをみると、次の人たちの名前も
永井豪
冨野由悠季
何もいわなくても、この二人はわかる。
では、手放しで喜べるかというと、残念なところも。
平成ガメラでも、樋口真嗣は苦労していた。
今回の映画でも同様な演出場面もあった。
ようは、怪獣とロボットの闘いをどう振付けするか、というところ。
せっかく、人の動きと同調するシステムなんだから、いろいろとやりようはあったんじゃないかと
思うのだけど・・・
ロボット同士の闘いになるけど、「トランスフォーマー」に負けてる。
特にクライマックス。
最後はクラス5の怪獣相手なんだしねぇ。
あの展開では「日本沈没」(リメイク版)と変わらないと思う。
「ウルトラマンA」「ウルトラマンタロウ」あたりが、こうした怪獣バトルの特撮演出が最高にすばらしかった時期だったのかなぁと確信。
コンビナート襲うとかして、火も出してほしかったなぁ。
続編つくってよ。
次は、「ゲッターロボ」パターンでさ。合体メカ。
敵は恐竜帝国だったし。
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