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2013年07月06日12:42

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『弧塁の名人』

津本陽、著。文春文庫、『弧塁の名人』を買った。
『わずかに身体を動かすだけで、つかみかかる猛者たちを吹き飛ばす大東流合気柔術。その創始者である武田惣角から直伝を受け、さらに高みを目指した伝説的師範・佐川幸義。彼の魔法のような強さは?1998年に95歳で亡くなるまで、10年にわたって師事した著者が、高弟たちの証言をもとに描いた本格評伝』

津本陽氏は、武田惣角について著した『鬼の冠』という小説や、植芝盛平氏の伝記小説『黄金の天馬』という本がある。
そして、ここに出てくる筑波大学の助教授(当時)だった木村達雄氏も出ている。木村達雄氏の『透明な力』に関して私は前記したことがある。

津本陽氏が、東京都小平市にある佐川幸義宗範の道場を訪れたのは、文藝春秋の編集者で空手有段者だったT氏から、合気柔術の稽古をみにいかないかと誘われたのが最初だった、という。 昭和62(1987)年7月3日だった。 当時、氏は58歳。

……これは、小説という感じはしない、と思った。 今野敏の『惣角流浪』に比べて。
なんというか……?エッセイ風というか…
つまり、津本陽氏の実体験に基づいたものなのだ。
だから、佐川幸義氏や木村達雄氏から直接聞いたことなどが書かれてあり、これはこれで、興味深かった。
なんだけど。
ダメだった。あきまへん泣き顔

あ〜〜〜
できえたならば、開祖・植芝盛平先生もさることながら、佐川幸義氏の、生前の技を、目の当たりにしていたかった、との思いがしてしまうのでありました。
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