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2013年06月25日00:51

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木曽川遡行・ドライブ編

6月22日(土)

今年から木曽川を河口から少しずつ、歩いて遡っている。
徒歩なので見逃してしまった名所も多い。
そこで木曽川遡行特別版としてドライブ観光してきた。

◎海蔵寺

三重県桑名市の旧市街にあるお寺だ。
宝暦治水といって、江戸時代に薩摩藩の人たちが木曽三川の大規模な治水工事をした。
幕府の命令である。
ぶじに工事は完了した。
でも大幅な予算オーバーと、たくさんの死者が出た。
そこで薩摩藩の責任者たちは集団自決した。
そのときの24名の墓が、お寺の裏にある。
本堂にも薩摩義士たちを供養する祭壇があった。

しかし、いさぎよい人たちだ。
東京電力の役員たちも切腹すればいいのに。
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◎治水神社・千本松原

どちらも岐阜県海津市の三川公園センターの隣にある。
薩摩義士たちは、神さまとして祀られている。
治水神社のご祭神は、薩摩藩家老・平田靱負ほか薩摩藩士たちだ。

立派な神社で、手入れも行き届いている。
切腹した薩摩藩士たちも、自分たちがこんなに大切にされるなんて思ってなかっただろうなあ。

神社から堤防沿いに松林が続いている。
千本松原だ。
薩摩義士たちは宝暦治水で作られた堤防に、薩摩の日向松というのを1000本以上植えた。
岐阜県と鹿児島県は、姉妹県盟約を締結している。
そんな記念碑が松林の中にはたくさんあった。
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◎祖父江善光寺

祖父江町にある善光寺の別院。
お戒壇めぐりがある。
ここのお戒壇は面白い。
中心部に箱庭のようなマンダラ・ジオラマがある。
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◎専養寺

笠松町にある由緒あるお寺だ。
キリシタンのマリア観音と踏み絵が保存されている。

普段は毎月8日にだけ公開しているそうだ。
そんなこと知らずに訪問したら見せてくれた。
住職の奥さんが親切に説明してくれた。

このお寺は木曽川の船乗りを統括する川並奉行の菩提寺だったそうだ。
だからこんなものが伝わっているのだろうか。
由来はわからないという。

マリア観音の方は魚籃観音を模している。
魚を持っている女の人だ。
女の人はマリア様で、魚はキリストを象徴しているのだそうだ。
陶製の乳白色で、かなり細かい作りになっている。
おそらく焼き物が盛んな美濃の方で作られたのだろう。

踏み絵は銅でできている。
たくさんの人が踏んだのだろう。
かなり擦り切れている。
もとはイエスを抱くマリア様と天使が描かれていたようだ。


木曽川沿岸にはキリシタンがたくさん住んでいた。
ここはそのいちばん下流にある物件だ。
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◎かがみがはら航空宇宙博物館

各務ヶ原飛行場は歴史の古い飛行場だ。
ゼロ戦やYS11もここで初飛行した。

それでここには、たくさんの名機が実物展示してある。
飛行機やヘリコプター、それに宇宙船までズラリと並んでいる。
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◎百万ドル

犬山にある個性的な喫茶店。
3月の遡行のときに立ち寄った。
ご主人は、わたしのことを覚えていてくれた。
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◎貞照寺

各務ヶ原市の木曽川沿岸にある。
川上貞奴さんが建てたお寺で、貞奴さんのお墓もある。
本堂の隣に記念館があり、貞奴さんの遺品が展示してある。
川上音二郎が使った台本とか貴重なものばかりだ。

お墓は境内の裏手にあった。
大きな観音様の後ろに、山をくりぬいた立派な霊廟がある。
一般人のお墓で、こんな大掛かりなものは珍しい。
でもけっして成金趣味とかそんなことは感じさせない。
静かな落ち着いたお墓だ。
貞奴さんの人柄が忍ばれた。
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◎鳩吹稲荷・弁財天

可児市の「日本ライン花木センター」というホームセンターのようなところの敷地内にある。
小さな池があって、コンクリート製の弁天様が二体いらっしゃる。
どちらも肉感的で色っぽい。
お二人とも腰巻をしているけど、もとは全裸で造形されているのだろう。
ぜひオールヌードでの鑑賞をしてみたい。
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ということで、自動車だと短時間にいろんな所に行ける。
便利なものだ。
また機会があったら、続・木曽川遡行特別編に行くつもり。

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