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2013年05月27日01:45

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怪しい温泉に入る

5月26日(日)

愛知県愛西市にある神霊不動温泉みそぎの湯へ行ってきた。
変な温泉としてマニアのあいだでは有名らしい。
日本全国から訪れる人がいる。
これはぜひ行かねば。


どうも小さな温泉なので、ゆっくり身体を洗えないようだ。
だからその前に津島市にあるスーパー銭湯へ行く。
「旭湯津島」というところ。
まあ普通の温浴施設だった。

そこから「みそぎの湯」へは6キロほど。
県道を走り、脇道へ入る。
住宅街の真ん中にあった。

古びた雑貨店のような店がある。
店名は吉野屋。
その隣りに怪しげなお堂のようなものがある。
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お経を上げているおじさんがいる。
お堂のガラス窓に張り紙がしてあって、
「信者専用の温泉です。初めての方は吉野屋に連絡してください」と書いてある。

吉野屋の店内に入る。
昔ながらの古びた雑貨屋さんだ。
「温泉に入りに来ました」と告げる。
おばさんが出てきて「主人は読経してるからそっちに言ってくれ」と言われた。
お経を唱えている人がご主人だったのだ。
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おじさんに声をかけた。
話し好きのおじさんだった。

ここは神さまの温泉だ。
信者や会員の方は100円、その他は200円だ。
天然かけ流しの温泉だ。
このお堂には不動明王を三体祀ってある。

話は脱線して四国のお遍路さんを九回した話とか、愛知県のお寺めぐりのことや、庭の草花の話など際限もなく続く。

お堂の中には、隅の方にお遍路さんの服装をしたマネキンが立っている。
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どうしてこんなものがあるのだ??

おじさんに尋ねたら
「服(福)をマネキ寄せるから!」

‥‥こんなバカらしいおやじギャグが返ってくるとは。

ようやくおじさんの話も終わり、お堂の裏手の温泉へ行く。
狭い通路の突き当りに小さなプレハブ小屋が建っている。
中に入ると狭い廊下の突き当りに温泉の入口があった。
波型のビニール板で囲まれた物置のようなところだ。
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脱衣場から浴室に入る。
ここも四方がビニール板だ。
古いコンクリートの浴槽が三つ。
それぞれ二人も入ればいっぱいだ。
洗い場も汚れた鏡と、水道の蛇口にホースが付いているだけ。
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なんだかシンプル過ぎて感動してしまった。
お湯は素晴らしかった。
無色のナトリウム温泉。
やさしい肌触りで、身体がよく温まる。
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ちょうど近所の人が入浴に来ていた。
「ここはいいお湯だろ」なんて言われた。

気持ちよくなったところで外へ出た。
またおじさんがやってきて、いろんなお話をしてくれた。
ずいぶん長いお話だった。
でも体の芯まで温まるお湯だったので、まったく湯冷めしなかった。

200円で源泉かけ流しに入れるなんて、めちゃくちゃ安い。
また近くに行くことがあったら温浴しよう。
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