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2013年01月30日20:55

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渡し船に乗った

木曽川完全遡行シリーズ・二日目

1月27日(日)

朝から晴れていい天気だ。
昨日の吹雪が嘘のようだ。
宿の部屋から外を見ると、きれいな雪景色。

今日はのんびりと4キロほど歩くだけにした。
チェックアウトぎりぎりまで酒を飲んだり、温泉に入ったり。

午前10時に出発する。
馬飼大橋へ戻り、岐阜県側を歩いていく。
雪が積もり、気持ちのいい堤防の道だ。
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3キロほど歩く。
「中野の渡し」に乗ろうとするが、乗船場がわからない。
地元の人に聞いても、知らないと言われる。

地図とにらめっこして、やっと標識を発見した。
何もない雑木林の河原の奥だった。
船着場も苔むして貧弱だ。
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正式な名称は「西中野渡船場」というらしい。
木曽川に唯一残る渡し船だ。
ここは県道の一部ということになっていて、愛知県が運営している。
だから運賃は無料だ。

でもわたしたちが到着したときはお昼休み。
30分ほど時間があるので、河原に座り込み酒を飲み交わす。
山登りと違って、ウォーキングは休憩ごとに酒を飲んだりできる。
身体に悪いスポーツだ。

運航時間の午後0時30分になった。
船は愛知県側に待機している。
だから岐阜県側から乗る場合、旗を上げて知らせる。
白地に県と書いてある、1メートル四方ぐらいの旗だ。
ハンドルを回して掲揚する。
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しかし対岸まで600m以上ある。
こんな小さな旗で大丈夫だろうか。

10分ほど待っていると、向こう岸で人が船に乗り込むのが見えた。
こちらに向かってくる。
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小さなボートに二人のおじさんが乗っていた。
船頭さんと案内人のようだ。
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案内人のおじさんは船がすぐ出発しなかったことについて

「わしらも、ずっと見とれへんでよう(尾張弁)」

などと言っていた。

ボートも小さいがエンジンも小さい。
のろのろと船は愛知県に向かって進む。
650mの航路を6分かかった。
自転車ぐらいのスピードだろうか。
それでも快適なプチ船旅だった。
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愛知県側に降りる。
コンクリートの階段やおじさんたちの待機小屋がある。
岐阜県側よりは立派だけど、他には何もなかった。
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それにしても原始的でのんびりした渡し船だ。
まるでネパールの奥地のようだ。
日本の、しかもハイテク産業先進県の愛知に存在しているなんて奇跡だ。
ぜひいつまでも残してもらいたい。



船から降りたところに名鉄バスのバス停があった。
でも次のバスまで2時間もある。
1キロほど歩き、一宮市営バスに乗った。
その後は電車を乗り継いで名古屋駅へ。


木曽川遡行の旅、第一回目はとても充実していた。
これから月に一度のペースで順番に遡っていく。
来月は中野の渡しから岐阜県川島町まで歩く予定。
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