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2012年07月23日22:58

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「先生を流産させる会」「口裂け女捕獲作戦」「ムサン日記」を観る

この一週間で映画を3本観た。
簡単に感想を書く。

「ムサン日記」

韓国映画だ。
主人公は脱北者、北朝鮮から韓国へ逃げてきた若者のムサン。

韓国は国民総背番号制だけど、脱北者は「125」で始まる番号を与えられている。
身分証明書を見れば、すぐに脱北者だと分かる。
それで差別にあう。

ひどい話だ。

映画の中で象徴的なシーンがある。
脱北者が安アパートに集まって「俺たちはこんな生活をするために北から逃げてきたのか」と、ぼやきあうのだ。

主人公のムサンは、韓国の社会に溶けこむことができない。
風習や価値観がすごく違うからだ。

友だちが万引きした服をムサンにプレゼントする。
ムサンは、それは悪いことだ、と言って店へ返しに行こうとする。

だけどムサンは、平気で違法なビラ張りのアルバイトをしている。

北朝鮮には万引きはあるけど、違法ビラがないからだ。

北朝鮮には風俗がない。
だからムサンは、よくわからないままに風俗のおねーさんに誘われてカラオケで合唱したりする。
女友達はそれを見て激怒する。

それでもだんだん韓国社会に適応してくる。
友だちを裏切ったり、人を騙したりするようになる。
だけどムサンは不幸になるばかり。
最後はムサンの自殺を暗示して終わり。

お気楽韓国ドラマとはえらい違いだ。



「先生を流産させる会」

価値観というのは場所により時代により違うものだ。
北朝鮮と韓国だけじゃなくて、現代の日本と江戸時代でもだいぶ違う。

子供というのは、そういう自分が生きているところでの価値観、倫理観などが、まだ身に付いていない。
だから少年法というのがあって、死刑にならないとか刑法が適用されないとか決まっている。
とくに中学生になると自我が目覚める。
どうして人を殺してはいけないのだろうと、頭の良い子は考える。


この映画は、愛知県で本当に起きた事件をもとにしている。

でも楽しい映画だった。

先生を流産させようと策略をめぐらす女子中学生。
それに気づいて防御する先生。

ルパン対ホームズのような、対決バトルの活劇映画だった。

女子中学生は、自分が女性になることに嫌悪感を持っている。
それで女性の象徴である妊娠が許せない。

最後は、女子中学生が先生を流産させて、自分が女性になることを受け入れ、仲直りしておしまい。



「口裂け女捕獲作戦」

これがいちばん面白かった。

監督は白石晃士さん。
この人は日本映画史上、十指に入る名監督だと思う。
「グロテスク」「ノロイ」なんか、何度繰り返して観たことか。

口裂け女の正体を探る、ドキュメント風のホラー。
とにかく怖い。
口裂け女が超スピードで追いかけてくる映像なんか、鳥肌が立った。

劇場公開は名古屋だけだそうだ。
あとの地方の人たちはレンタル屋さんでどうぞ。
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