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2012年07月13日21:47

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いじめ自殺が頻発する背景

大津の事件をきっかけに、
いじめ問題が再びクローズアップされている。

大津の事件は、個人的にものすごく気になっていたが、
非常に重いテーマであり、
ブログに書くのを躊躇していた。

が、やはり考えたことを書き綴っておくことにする。


日本では、いじめ自殺は何十年も前から問題となってるが、
海外ではほとんどない。
日本と海外で、何が違うのか?

ひとつめ。
日本社会では、「逃げ場がない」ということが
大きな原因だと思う。

学校を辞めたら人生が狂う、
と思っている子どもは今だに多い。

大人社会でも、会社を辞めれば、
やれ「逃げるな」だの、やれ「忍耐が足りない」だのと
槍玉に上がる始末である。

『危険を感じたら逃げる……』
それは、動物としてごく当たり前のことじゃん。
決して責められることでもないし、
恥ずべきことでもないはずだ。

やばいと思ったら、妙なプライドは捨てて、
逃げて逃げて逃げまくるべし!
いじめっ子の姿が見えなくなる所まで……。

「逃げることは恥ずかしいこと」
という文化が、いじめられっ子を追い詰めている現実は
無視することができまい。


二つ目の原因として、
「いじめへの嫌悪感が不足していること」があるのではなかろうか。

「いじめられる原因を持つほうも悪いのではないか」
という暴論が、いまだに耳に入ることがある。
さきほどの例で、学校や会社から逃げた人が責められる、
というのも、
世間がいじめられっ子に厳しいことの現れだろう。

いじめは、大人社会でもある。
企業社会でのいじめっ子こそ、
私がいつも目の敵にして「社畜」と呼んでる人々だ。

※「社畜」の定義
http://yaplog.jp/oomizuao/archive/202

この国では、大人のいじめ=パワハラにも異常に甘い。
これまで、パワハラで投獄されたり、
実名報道された例を、私は知らない。
(物理的に殴って、傷害致死罪に問われたケースを除く)

その結果、企業の雰囲気が荒れ果て、
過労死、過労自殺、うつ病などが
この国に蔓延してるのだと思う。


子ども社会は、大人社会の縮図。
大人社会のゆがみは、かならず、子ども社会にも現れる。
ときには、大人社会以上にグロテスクな形で……。


ちなみに、「元いじめられっ子」の大人物は腐るほどいるが、
「元いじめっ子」の大物なんて聞いたことがない。

無責任な言い方になるが、一般論でまとめると、
「いじめられっ子は、まず安全なところに逃げて欲しい。
そして、大人物になって
いじめっ子を見返して欲しい」と願う。

辻仁成 「海峡の光」のようなシチュエーションで。
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