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2012年02月28日23:44

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鹿児島紀行13 桜島湯之平展望所/桜島古里温泉龍神の湯

 19日日曜日は0930時頃に国民宿舎レインボー桜島を出て、レンタカーで桜島を一周しました。まずは、市道224号線を南下して前日に行くつもりで断念していた赤水展望広場に行きました。
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 ここの沖合いには神瀬(カンセ)と呼ばれる浅瀬があり、灯台が建ちます。最近はダイヴィングの名所になっているようです。
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 平成16(2004)年に鹿児島出身の長渕剛(1956〜)が桜島で行なったオールナイトコンサート記念モニュメント“叫びの肖像”もあります。
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 赤水展望広場から少し南下すると西郷隆盛の横顔に似ているという西郷岩があります。大正大噴火の熔岩です。
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 次に、北岳・南岳に最も近づける場所である湯之平展望所に向かいました。標高373mです。歩いて登っている元気な人もいました。
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 雄大な光景が広がります。
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 北岳です。
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 北岳山頂にはガスが出ていました。
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 展望台内部には売店や解説パネルがあります。これは安永大噴火を描いた絵です。
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 次に、一旦、港近くの道の駅桜島に戻りました。桜島熔岩道路とも呼ばれる一直線の国道224号線を走りましたので、すぐに到着です。
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 桜島大根も売られていました。
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 ここから海岸沿いの県道26号線を北上し、時計回りに島を一周する事にしました。
 長門(横山)城跡の麓にある方崎の庚申塚〔鹿児島市指定文化財〕です。このあたりから暫らくは民家が多いため、霧島屋久国立公園のエリアから外れます。
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 帝國海軍桜島基地跡です。
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 連合軍の鹿児島湾上陸作戦に備えて陸上魚雷発射台が多数設けられていました。
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 地下格納庫から海岸までレールが敷かれ、魚雷が発射されるシステムでした。敵機は桜島の噴煙で近づきにくいですから、かなり有効な戦果が挙げられたと予想されます。
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 島の西北部には藤野のあこう群〔鹿児島市指定天然記念物〕があります。
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 この付近には島津義弘が関ヶ原合戦後に蟄居していた藤崎家邸宅があるんですが、探しても見つかりませんでした。このあたりは駐車場が無く、史跡巡りは困難を極めます。
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 東へ車を走らせて園山地区に入ると、再び国立公園エリアです。道路脇に安永大噴火で生じた塩水池の園山池があり、フジマツモ科の珍種タケコケモドキが生育するんですが、草木が繁茂していて池の表面も見えませんでした。
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 次は大正大噴火で埋没した門柱〔鹿児島県指定天然記念物〕です。地上2.5mの高さがあった長野家の門柱が僅かに上面を残すのみとなっていますが、見た目はインパクトが無いですね。
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 こちらは大正大噴火で埋没した原五社神社の鳥居〔鹿児島県指定天然記念物〕です。
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 原五社神社は「腹五社神社」とも書き、瓊々杵尊(ニニギノミコト)・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)・彦火々出見尊(ヒコホホデミノミコト)・鵜葺葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)・玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)を祭ります。安永8(1779)年の桜島大噴火の後、黒神村から移住した人々によって寛政10(1798)年に現在地に祭られ、創建当初は桜島全体の守護神たる月読命も祭られて五社大明神と呼ばれました。
 明治に入って改名し、無格社ながら上之原地区及近郷の鎮守の神として崇敬されていましたが、大正3(1914)年1月の桜島火山大噴火では,大量の軽石・火山灰が大隅半島側に厚く積もり、特に桜島の東側にあたる黒神町には厚さ約5mも降り積もって原五社神社の社殿は完全に埋没、3mの高さがあった鳥居も上部まで埋もれてしまいました。
 その後,地域住民は降り積もった火山灰の上に新たに集落を建設、原五社神社社殿も新築されましたが,埋没した鳥居と近隣の長野氏宅の門柱だけは,大正大噴火の猛威を如実に物語る記念物として後世に残す事となったのです。
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 ここからは噴煙を上げる南岳が良く見えます。
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 埋没鳥居近くの土産物店の展望所からは、さらに迫力のある南岳を見る事が出来ました。
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 南岳は地鳴りをさせながら派手に噴煙を上げていましたが、売店のおばちゃんに「これは噴火のレヴェルとしてはどの程度なんですか?」と聞くと「こんなもんは噴火とは言わん。湯気が出てるだけよ」と言って笑っていました。
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 次に、一瞬だけ垂水市エリアを通過して国道224号線を西へ進み、島の南岸にある有村熔岩展望台に行きました。
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 ここから見た北岳は島西部から見た場合とは、かなり山容が違いますね。
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 さらに西へ進んで古里町に入ると、林芙美子(1903〜51)文学碑が建ちます。古里町は芙美子の母の故郷で、芙美子は11歳の頃、ここで過ごしています。「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」
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 芙美子の11歳当時の像もあります。
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 近くに与謝野晶子の歌碑もありました。「桜島 わが枕より やや高く 海に近かる 夏の月明」
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 古里温泉ふるさと観光ホテルです。本来はここに泊まるつもりだったんですが、一ヶ月目の段階で既に満員だったのです。
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 ここには龍神の湯と呼ばれる有名な露天風呂があります。海浜の巨大なあこう樹のウロを中心に設けられたもので、聖地とされるため浴衣を着用して入浴します。勿論、男女混浴です。男性器と女性器の形状の夫婦岩もあります。国民宿舎レインボー桜島では、ここの日帰り入浴券とセットで10230円のプランを用意していたので、それを利用しました。
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 入浴中、浴衣がすぐに浮き上がってくるので女性は注意が必要です。
 水中では浴衣は大変重く感じられて行動が制約され、着衣のまま水に落ちた時の恐ろしさを味わえました。www
 特に脱衣場までの僅かな距離が大変でした。冷たい潮風も吹いて来ますからね…。
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 内湯も利用出来ます。風呂の写真はネットで拾って来たものです。
【泉質】ナトリウム・塩化物温泉【泉温】44.2℃【効能】胃腸障害・神経痛・腰痛・あせも・痔・切り傷etc.
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 次に島の南西部の桜島ドライブインで、桜島名物のマグマラーメン950円也を食べました。大鍋で三日間煮込んだ味噌味とんこつを使用しており、大きな豚肉が大量に入っていましたので、950円なら安いくらいでした。
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 次に島の内陸部に入り、鹿児島県指定天然記念物の特殊羊歯類及び蘚類の自生地へ赴きました。
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 標高約220mの桜島文明溶岩地帯は、溶岩の隙間から夏は冷風、冬は暖風が吹き出るため湯之の風穴とも呼ばれ、温度が高いので羊歯(シダ)や蘚苔(センタイ)類の成育が盛んで、北限と南限の植物が面積1a程度の狭い範囲に同居して分布している珍しい場所となっています。
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 種子植物約20種・羊歯植物約12種・蘚類約14種・苔類約12種が自生していますが、主な種としては、この土地特産の羊歯植物であるサクラジマイノデ、台湾・中国から世界の熱帯地方に分布するマキヒレシダやヘビゴケ、本州中部以北の高山や屋久島の高地に見られるヌマゴケ等があるとの事です。
 石碑もパネルも見当たりませんでしたが、シダ類は生えていました。コレは「特殊羊歯類」じゃないと思いますが…。
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 ここからも北岳の眺望が良かったです。
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 これにて桜島周遊も終わり、フェリーに乗り込んで鹿児島市街に向かいました。巡視船が前日と同じ場所に停泊していました。
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《続く》
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