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2012年01月19日14:26

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チューリング・パターンとアボリジニー芸術

 昨日アップした日記(数式ともようのパターン)を書き終えたあと、チューリング博士が見いだした生物の模様発生のパターンを数式化したチューリング・パターンの映像を眺めているうちに、これってオーストラリアの先住民アボリジニーが描く絵画とすごく似てるなぁと気づきました。

 そこで以前、アボリジニー芸術についてとりあげた過去日記を掘り起こし、読返してみたのですが……

 おぉ、抽象絵画のように見えるアボリジニー芸術が実は抽象画ではなく、ヤムイモのつるなどの実際の自然界にあるものをある特別なまなざしで見つめて描かれたものであることを再認識しました。


ヤムの精霊
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=865442602&owner_id=64170

アボリジニー絵画と生命のパターン その1
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=889142587&owner_id=64170

アボリジニー絵画と生命のパターン その2
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=889146815&owner_id=64170&org_id=889142587

 なんだかアボリジニーの画家は、生物の外観だけでなく、その背後に潜んでいる生命パターンのようなものを読み取っているんじゃないかなと思うのです。とするとそれは昨日、阿智神社の宮司さんがぼくやぶみかのマフラーやショールを見て、その外観だけじゃなく、織り込まれている不可視の情報を読み取られたのと似ています……。

 ちなみに生命のもようのパターンを数式化したチューリング博士というのは、天才的な数学者で、コンピューター科学の父とも呼ばれている方です。彼はまた暗号解読のスペシャリストであり、第二次世界大戦のとき、ドイツ軍の暗号を解読して連合軍を勝利に導いたキーパースンでもあるらしいです。

 彼が書き残した「波の数式」は、長い間、生物学者から忘れられていましたが、
1995年に、日本の近藤先生が発表した論文によって再認識され、着目を浴びる様になってきているとのことです。

 チューリング博士の「波の方程式」は、2種類以上の分子が互いに反応しながら周囲に広がってゆくとき、さまざまなもようが自然に発生してくることを示すもので……この方程式から、シマウマの縞模様、ヒョウの水玉模様、種類によって異なる鳥の羽のもようなどが導きだせるようです。


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