歯医者さんでインプラントを入れた

歯医者さんに行ってきた。

奥歯が取れてしまったのでインプラントを入れるため。

じつは今年の２月から通っている。
最初は傷んだ歯を抜歯した。
それから抜いて凹んだところの歯骨が増えて盛り上がってくるのを待つ。
同時に歯垢を取ったり、歯周病菌を滅菌したり、歯を白くしたりとメンテナンス。

そしてようやく今日がインプラント挿入の日だ。

いつものようにユニットイスに座る。
看護師のおねえさんが「今日は手術の日でしたね」なんておっしゃる。

えっ？これは手術だったの！？！？
急に緊張が走る。

先生が口の中に麻酔注射を打つ。
血圧計が腕に巻かれ、脈拍計が指に装着された。
さらにナースコールボタンのようなのを握らされる。
「なにかあったらこれを押して合図してください。」

なんだか大変なことになってきた。
このまま死んだらどうしよう。

顔に布が被せられた。
口の中にドリルのようなのが入ってきた。
ゴリゴリと音を立てている。
下顎の骨に穴を開けているのだ。

でも麻酔が効いているので、痛くもなんともない。
それから先生が口の中に指を突っ込んできた。
しばらくゴチョゴチョとやっていた。

「はい終わりました。うまく入っているか確かめるためにレントゲンを撮りましょう。」
えっ、もう終わったの？？
時間にして１０分ぐらい。
血も出ていない。

レントゲン写真を見ると、下顎骨の奥歯のところに杭のようなのが刺さっている。
先生が説明をしてくれた。
ピンポイントで穴を開けてインプラントを差し込んだ。
０．何ミリぐらいの微妙な場所だ。
万が一、手もとが狂って変なところに穴を開けたらえらいことになる。
神経を切断したりしたら障害者になってしまう。
これはやっぱり手術なのだ。

ということでインプラントを入れたところは、ぽっかり小さな穴が開いている。
３ヶ月ぐらいしたら義歯をねじ込んで完成する。

なんだかんだで１年がかり。
看護師のおねえさんともすっかりお友達になってしまった。

そのおねえさんに「今日はお酒は飲まないでください。お風呂もシャワーだけにしてください。」なんて言われた。

でもすでにブランデーで一杯やっている。
明日はスーパー銭湯に行く予定だし。